【たまに面白い映倫】第2報
〈このコーナーはたまに面白い映倫の年齢区分指定理由や文章表現などを紹介するコーナーです〉
映倫のツイッターアカウントを見ていたら突然どうしたという投稿があった。
あがってきた脚本に対して「こういう表現をしたら【R15+】区分になりますよ」とか「【PG12】区分を希望されるのならばこういう演出は控えてくださいね」といった打ち合わせは申請者の方々と行っています。
— 映倫 (@EIRIN_JP) May 18, 2022
「宣伝部さんのおっしゃることにマジレスするのもどうかと思いますが」の書き出しに滲み出るこのサムシング。公式のTwitterアカウントなのにいわば客であるところの配給会社に向かって「マジレス」の語が入ってくるあたりそこそこ本気だ。いったい映倫に何があったのか。というか配給会社が映倫にいったい何をしたのか。答えは下のアカウントにあった。
⚡⚡新作情報⚡⚡
— 【公式】映画配給エクストリーム(旧TOCANA映像事業部) (@extreme__film) May 18, 2022
絶対に”その名”を検索してはならないー。#オカムロさん
10/14(金)全国ロードショー!
ティザービジュアル解禁😱😱
それは集団首狩り事件から始まった。
日本都市伝説史上最大のタブー、
禁忌の完全映画化。https://t.co/lVIyQSc23y#都市伝説 #オカムロ #スプラッター pic.twitter.com/9QHEgGkKLe
なるほど、この映画「プロット段階で映倫審査拒否」の文字がポスターに躍っている。胡散臭さ満載の宣伝を手掛けたのは実録ものでもなんでもない超低予算ホラー映画を「実際にあった!」と謳ったりそもそも全米で公開されていない映画を「全米公開禁止!」と謳ったりしていたゲテモノ配給エクストリーム。当然、映倫アカウントがキレ気味で指摘しているように「映倫審査拒否」は嘘である。そもそも映倫は映画を売る側がお金を払って審査してもらう業界自主規制機関なのだから審査拒否もなにもない。
思いがけないところから火がついたこの映画『オカムロさん』は今秋公開予定とのこと。これぐらいでへこたれるエクストリームではないはずなのでポスターに「映倫激怒!」の文字でも付け足して今後も映倫と火花を散らして欲しいと思います。