【映画で解決!捏造お悩み相談室】第16回 Q「地球環境のために都庁を爆破します!」
悩み事の尽きない現代社会を生きるのは大変なことです。ことにその悩みを打ち明ける相手がいない、打ち明けても有効な解決策が出てこないという場合は尚のこと。でも大丈夫、そんなあなたのお悩み、きっと映画が解決します!
もはや一刻の猶予もない。地球温暖化は最終段階に達している。今行動を起こさなくては人類の明日はないだろう。目覚めよ、そして立ち上がるのだ。戦いは、既に始まっている!
練馬区 地球環境のために都庁を爆破します
うんもはやそれはお悩みとかではないね!疑問形になってないしね!よくわからないけれどもそれはあなたの決意表明だね!それをこのコーナーでやられて俺にどうしろと言うのだろう!そうですねとも言えないし否定するわけにもいかないし!あとお悩みネームはそれ犯行予告なの!?地球環境のために都庁を爆破するの!?それはたぶんやめた方がいいよ!あんまり効果がないと思う!たぶんだけれどもあんまり効果がないと思う!!
よし、じゃあ、今回は練馬区の地球環境のために都庁を爆破しますさんに犯行を思いとどまってもらうための映画を紹介しましょう!
『グレート・グリーン・ウォール』!!!!!
『シティ・オブ・ゴッド』や『ナイロビの蜂』などの社会派サスペンスの名手として知られるフェルナンド・メイレレスが制作総指揮に名を連ねたドキュメンタリー・ロードムービー!マリ出身のミュージシャン、インナ・モジャがアフリカ大陸サヘル地域(サハラ砂漠の南側に面した地域)を横断する壮大な植林計画「ザ・グレート・グリーン・ウォール」の現場を巡り、さまざまなミュージシャンとセッションしながら新曲を作り上げていく!
日本にいると実感はまるでないものの、実は砂漠化の進行は現代社会の直面している大難問!加えて自然災害の巨大化、異常気象の多発も地球温暖化のもたらす脅威で、こうした被害をモロに受けているのは西アフリカなど経済やインフラが脆弱で主要産業が農業の国や地域!そこでアフリカ連合が打ち出したのが国境を越えてサヘル地域を横断する超グレート規模な植林計画!この計画により地球温暖化のもたらす種々の災禍に対抗するとともに、雇用を創出することで過激派の台頭も防止して低開発地域の人々に希望を持ってもらおうというわけです!
複数の貧困国が共同で行うグレートな計画ゆえ上手くいっている地域もあればなかなか計画の進まない地域もありと、モジャが旅の中で目にするのは必ずしもバラ色ではないサヘル地域の現実。しかし、その旅の中でモジャはたしかに希望を見、そして最後に観客に訴えるのです。「みなさんもどうかこの計画を支援してください」・・・ということで練馬区の地球環境のために都庁を爆破しますさん!千里の道も一歩から、今は破壊ではなく再生の時です!もしも環境破壊による被害を少しでも食い止めたいと思ったのなら、CO2なんかほとんど排出してないのにその被害を理不尽に食らいまくっている西アフリカ諸国のために、爆弾ではなく苗木とか鋤とかを手に持って、ザ・グレート・グリーン・ウォール計画にボランティアで参加してみてはいかがでしょうか!参加しなくても寄付とかでも応援できると思いますよ!テメェはまずちゃんと働け!!!