【たまに面白い映倫】第6報
〈このコーナーはたまに面白い映倫の年齢区分指定理由や文章表現などを紹介するコーナーです〉
いつもは対象年齢指定の付いた映画を紹介しているこのコーナーだが、ちょっと面白いものがあったので今回は全年齢対象の映画をふたつ紹介してみたい。
恋のいばら
図書館で働く桃は、突然、フラれてしまった元カレ・健太朗のSNSを見て、今カノ・莉子の存在を知る。自分とは正反対のイマドキな洗練された莉子に興味を持ち、調べていくうちに、本人を特定、直接会いに行ってしまう……。ドラマ。(1時間38分)
https://www.eirin.jp/list/index.php
悪意などないのはわかってる。あらすじの末尾を「……」で終えて次にジャンルを記載するのは映倫映画紹介の定型文であり、したがってこれは機械的な内容紹介でしかないのだが、なにか、こう、元カノとか今カノとかのイマドキな表現が続いたのちに吐き出されるように置かれた「ドラマ。」の一言に「(こんな映画どうだっていいよ)」の心の声が聞こえるような気がしてしまう。繰り返し書くが映倫にそんな意図など(おそらく)ない。ないのだが、なんとなくそう感じてちょっと面白くなってしまう映画紹介文だ。
DINOSAUR WORKS
様々な映像作家の短編を集めた作品。(1時間46分)
https://www.eirin.jp/list/index.php
いや短いな!短い!俺の映倫観測史上最短の内容紹介だよ!どんな映画だか全然わからない!それは確かに映倫は映画の年齢区分を判断する団体であって映画の宣伝をする団体ではないわけだから事細かに内容を紹介する義務などないが、それにしたってもう少し書きようがあるだろうよ!現に他の全年齢対象映画はちゃんとあらすじを書いてるんだし…。
映倫の内容紹介の定型文は上の『恋のいばら』のようにジャンルが記載されるのが普通だがこの映画にはそれもない。たとえば「ファンタジーや恋愛など、様々な映像作家の短編を集めた作品」と書くだけでもだいぶ違うと思うのだが。それともジャンル分け不可能な実験映像集とかなんだろうか?それならそれで実験映像集ぐらい書いてあげてもいいのに…『DINOSAUR WORKS』、どんな映画がわからなすぎてちょっと興味が出てきてしまった。