悩み事の尽きない現代社会を生きるのは大変なことです。ことにその悩みを打ち明ける相手がいない、打ち明けても有効な解決策が出てこないという場合は尚のこと。でも大丈夫、そんなあなたのお悩み、きっと映画が解決します！

どうもこんにちは。ぜんじろう先生に質問です。金がほしい！どうしたらいいですか？

山口県　お金ほし太郎

回答者

さわだきんた

直球の質問をありがとう。ぜんじろう先生はいないしその質問はわざわざぜんじろう先生にするべき質問でもないから俺が代わりに答えることにするな。どうしたらお金を作れるか・・・実は、その答えを明確に出してくれる映画というのはほとんどない。いや、皆無といっていいんじゃないだろうか。もちろん貧乏人がお金持ちになる映画は世の中にたくさんある。ところがどうしてお金持ちになったのかという具体的な過程となると端折ってしまう映画が大半だ。たとえば『スカーフェイス』は資産ゼロのキューバ移民トニー・モンタナが麻薬王に成り上がる一代記だが、いくら麻薬の売買に手を染めてもそれだけで大金持ちの麻薬王になれる人なんかそうそういないね。トニー・モンタナの場合は押しの強さと凶暴な性格で権力を奪取したものの、一歩間違えば死んでいたという局面はたくさんあった。彼が仁義なき麻薬ギャング業界で無事死なずに大金持ちになることができたのは結局、運が良かったからということになるだろう。まぁ最後には死んじゃうんだけど。

貧乏人がお金持ちになる映画は煎じ詰めればすべてそういう結論に落ち着く。つまり、その人たちがお金持ちになることができたのは運が良かったから。身も蓋もないね。じゃあ映画からお金を稼ぐ方法を学ぶことは無理なのかな？そんなことはない！あるよ！あるある！その映画とは・・・

『ファイト・クラブ』！！！

趣味のない真面目なサラリーマンがお金はあるが充実感のない空虚な生活に嫌気が差して自己破壊に走った挙げ句にテロ組織を設立してアメリカ破壊を目論むという迷惑極まりないストーリーのこの映画にはとっても有益な教訓がある。そう、自己破壊的な行為をやめて真面目に働いていればお金は貯まるのだ！お酒を飲まない、タバコは吸わない、喧嘩はしない、浪費的な趣味はもたない、危ない友達とは付き合わない・・・お金を作るというとつい何か変わったことをするのだと思いがち、だが『ファイト・クラブ』はお金を作るためには何かをするのではなく「しない」ことが大事なのだと教えてくれる！使わなければお金は減らない！むしろ増える！お金は投資などをして増やすものと誰もが甘言を垂れ流す中でこれはまさにコロンブスの卵的発想ではないか！

ということで山口県のお金ほし太郎さん！お金が欲しかったら『ファイト・クラブ』を反面教師にしてみることをお勧めするよ！お金が貯まったら石鹸工場でも作ってみてはいかがかな？え、なんのためにってそりゃあ・・・お前たちのそのくだらない貯金生活をぶっ壊すためだよ！破壊しろ！！！

※質問は完全に捏造なので応募とかしてこないでください。