MOVIE TOYBOX

映画で遊ぶ人のためのウェブZINE

シネマもぐもぐ略してシネもぐ

【シネマもぐもぐ略してシネもぐ】その2 テアトル系列館のフードを食べ尽くす!

映画館フードといえばポップコーンというのはもはや過去の話、シネコン中心に現在の映画館飲食売店(コンセッション)では実に多彩なフードが売られ、さながらちょっとしたファストフード店の様相を呈しております。・・・足りなくはないか?映画館フードのレビューが、たべログのような飲食時の参考になる記事が、あまりにもインターネットに足りなくはないかッ!というわけでこちらシネマもぐもぐ略してシネもぐ、映画館フードを全メニュー食べて五つ星満点で採点・レビューするコーナーでございます(なお、コーラやカルピスなど、店舗オリジナルではない商品はレビュー対象外です。どこも基本は同じ味のはずですし)


第2回となる今回食べ尽くしたのはヒューマントラストシネマなどテアトル系列館のコンセッション。その都内旗艦店といえるヒューマントラストシネマ渋谷は最近ロビーを改装し、コンセッションメニューを拡充すると共に買ったフードを座って食べるイスとテーブルを増設、ミニシアターの中では群を抜いてコンセッションに力を入れていることが伺える。劇場オリジナル以外のドリンクメニューはコカ・コーラ系。それでは、食っていきたいと思います。もぐもぐ、ぐしゃぐしゃ、ぶわぶしゃあ!

ポップコーン(塩/キャラメル)

※画像は塩M
価格
塩M:350円
塩L:680円
キャラメルM:400円
キャラL:750円
ハーフL:730円
評価 ★★★
キャラメルはクランベリー&キャラメルポップコーンとおそらく同じものなので詳細そちらへ。
塩の方はバターはかかっていないか、かけてあってもフレーバー程度のやさしい味わいで、ポップコーン本来の甘みを楽しめる。特徴は容器で、Lの容器はシネコンとかと同じバケツ型なのだが、Mの容器はフタとフック付きの紙小箱。ドリンクホルダーにフックをかけることでシネコンの拡張容器のようになり、単純な仕組みだが便利。以前は紙袋での提供だったので改良したらしい。価格は安め。(さわだ)

クランベリー&キャラメルポップコーン

価格
370円
評価 ★★★★
見た目はしょんぼりサイズなのだが映画を見ながらつまみつまみ食べていると意外と量があるように感じられる。キャラメルは上品な甘さで香ばしさが強め、映画館の暗闇の中で手探りで食べていると何個かに一個は程よい酸味の利いたクランベリーに当たってこれが良いアクセント。カップはドリンク型で座席のカップホルダーにぴったり入り、蓋も付いているのであまり無いだろうが残してしまっても家に持ち帰ることができる。痒いところに手が届くコンセッションフード。(さわだ)

こだわりのホットドッグ (プレーン/チーズ)

ホットドッグ
※画像はプレーン
価格
プレーン:470円
チーズ:500円
評価 ★★★★
ソーセージやパンズはあまり特徴がないが、なみなみと注がれたケチャップとサワーピクルスソースが見た目にもインパクト大。いずれも甘みと酸味のバランスが素晴らしく、ケチャップはトマトの香りが濃厚、サワーピクルスソースは食感がいい。おいしいし「映える」ホットドッグ。(さわだ)

手仕込みスコーン(チョコチャンク/ブルーベリー)

※画像はブルーベリー
価格
480円
評価 ★★★
値段は少し高めだがそのぶん味は本格派、オーブン焼きたてで提供されるので一品料理として食べることができ、まぁまぁお腹も膨れる。ただ映画館スナックとしてどうかと言われればあまり魅力は感じない。どちらかと言えば映画までの待ち時間に食べる用ですかね。(さわだ)

あつモチ包みピザ(4種のチーズ&ベーコン/バジル&チキン)

アツもちピザ
※画像は4種のチーズ&ベーコン
価格
490円
評価 ★★★
ピザというか中身はほぼブリトー。違いはこちらは薄めの生地で具とソースを包んだものではなく、比較的厚めのピザ生地で包んでいるところか。オーブンで焼いて提供されるのでおいしいが、生地が厚いので少し具が少なく感じられ、ピザというにはサイズも小さく手の平サイズ。値上げしてもう一回り大きいサイズにしてもらった方が個人的には嬉しい。(さわだ)

ほっこりポテト (プレーン/チーズ/ハーブソルト)

価格
プレーン:330円
チーズ、ハーブソルト:370円
評価 ★★★★
映画館によくあるフライドポテトではなくふかしポテト。じゃいがいもは柔らかく甘みがあり皮の歯ごたえ、フレーバーの控えめで上品な塩味との相性抜群。厚めの文庫本一冊分ぐらいの箱で提供されるので量は多くないが、ポテトだからゆっくり食べてれば見た目以上にお腹は膨れる。ミニフォークも付いてるので手が汚れる心配もなく、上映中に食べていても音があまり出ないなど、映画館スナックとして完成度が高い。オススメはハーブソルト。(さわだ)

ラッシー(プレーン/マンゴー)

※画像はマンゴーラッシー
価格
370円
評価 ★★★★★
かなりうまい。とくにマンゴーラッシーは甘みと酸味のバランスが良く、マンゴーラッシーが飲みたいからテアトル系列館で映画を見るまである。サイズは一般的なドリンクのMぐらいに相当、清涼飲料水に比べて飲み応えがあり腹持ちのいいラッシーだから見てる間に全部飲んじゃって口がご無沙汰ということはあまりないんじゃないだろうか。コスパに優れたテアトル系列館の看板メニュー。(さわだ)

インドチャイ

価格
400円
評価 ★★★★★
一般的にチャイは砂糖を大量に加えた甘味の強い飲み物らしいが、こちらのチャイは甘味控えめで、ミルクの香りの中に自然な甘味を感じることができる。これはおいしい。サイズはテアトル名物ラッシーと同じシネコン基準でMサイズなので量もたっぷり、それでいてこの低価格。下手したらちょっとしたカフェよりも安いんじゃないだろうか。2023年11月現在、まだラッシーのように全国のテアトル系列館では展開されておらずヒューマントラストシネマ渋谷のみの販売と思われるが、ラッシーに次ぐ新名物として全国展開を期待したい。(さわだ)

フルーツミックス(苺ミルク/台湾レモンティ/パイナップル&パッションフルーツソーダ)

※画像は苺ミルク
価格
600円
評価 ★★★★
果肉たっぷりの本格派フルーツドリンク。果肉に加えてナタデココも入っているので歯ごたえがあり飲むというより食べるという感覚で、サイズはラッシーやインドチャイと同等なため小腹満たしにも。苺ミルクがおいしいが、オススメはちょっと珍しく刺激的な味わいのパイナップル&パッションフルーツソーダ。(さわだ)

ホットティー (ストレート/オレンジ/ほうじ茶/宇治玉露煎茶)

価格
330円
評価 ★★★
これといった特徴のない普通のカフェのホットティーだが温度は熱々、ティーバッグ付きで提供されるので味の調節ができるのは嬉しい。 値段も手頃で、とりあえず何か飲み物を頼みたい時の第一候補。(さわだ)

アイスティー/ウーロン茶

※画像はアイスティー
価格
330円 ★★★★
評価
サイズはシネコン基準でM相当。後味の残らないスッキリした味わいで、個人的にはもう少し主張の強い方が良いが、これは好みの問題。 割高感もなく、というかむしろ喫茶店などよりも安く、お買い得なドリンク。(さわだ)

銀幕麦酒 IPA

価格
950円
評価 ★★★★
IPAだがフルーツ感は少なく苦みが強い。クセはないのだが安っぽさもなく、IPA初心者にも勧められる。後味に軽い苦みが残るため、(映画鑑賞中)少しずつ飲むのに最適で、単体でも美味しく飲める。なお以前はホワイトビールもあったようだが現在はIPAのみ。個人的には落ち着いた二次会などで飲みたい味だが、その場で開栓されてしまうので持ち帰ることはできない。製造はDHCなので不買運動をしている人は注意。(後藤 翼)

総評:映画館コンセッションの最高峰

一言で言うならコスパが非常に高い。一つ一つのメニューがしっかりと作り込まれておいしい上に、一般的なシネコンのコンセッションよりも価格が安く、モノにもよるが量も多いのでまさに至れり尽くせり。味に関しては人によって評価が分かれるとしても、お買い得感は誰もが認めるところだろう。ただでさえ安いのにフードとドリンクを一緒に買うと50円引きになるセット割引まであり(※全館同様かは不明)、フード+ドリンクを頼んでもシネコンのポップコーンLを1個買うより安くなってしまうこともあるので、そのコスパは驚異的だ。

期間限定メニューのためレビューには含められなかったが、テアトル系列館では上映する映画に合わせたオリジナルのコラボドリンクも販売しており、こちらも概ね400円程度でサイズはM相当、どのコラボドリンクもカクテルのように目に鮮やかで発想も面白く、そして毎回しっかりおいしい。その他、小袋サイズのおつまみスナックやアルコール飲料(いずれも他社製)も充実しており、コーヒーメニューもCOSTA(コカ・コーラ社)のため種類豊富。ここまで来ると映画館コンセッションというよりもカフェの観で、映画を見ずのカフェ利用さえ視野に入る。金でも貰っているのかという絶賛っぷりだがもちろん一銭も貰っていないので、ステマを疑う人は一度テアトル系列館のコンセッションを利用してみてほしい。なぜここまで絶賛するのか、おそらくわかっていただけるはずだ。(さわだ)

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です