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たまに面白い映倫

【たまに面白い映倫】第23報 『道 パッサカリア』と『エクソシスト 信じる者』

〈このコーナーはたまに面白い映倫の年齢区分指定理由や文章表現などを紹介するコーナーです〉

今回は全年齢対象判定だけれどもなんだかよくわからなくて気になった映画と、PG12判定を食らったがその理由に「?」となった映画を紹介。

道 パッサカリア

水底に沈んだバス。空を飛ぶ幾何学体、少女が森の中で迷い込む奇妙なお茶会。詩的作品。(1時間3分)

「少女が森の中で迷い込む奇妙なお茶会」とあるが、奇妙なお茶会と言えば『不思議の国のアリス』、おそらくは『アリス』にインスパイアされたアート映画と思われるが、あらすじもよく分からなければタイトルもよく分からず、パッサカリアならぬサッパリダナ。具体的な内容がまったく伝わってこない謎の作品としてちょっと興味が惹かれたので、これはこれでアリなのかもしれない。まぁ映倫に提出するあらすじは別に宣伝用のものでもないですし。

エクソシスト 信じる者

アンジェラとその友人キャサリンが森の中で行方不明になり、3日後に無事に戻って来るが、その日を境に二人の少女とその家族は、かつてない恐怖を味わうことになる。ホラー。悪魔憑きによる年少者の苦悶の描写がみられるが、親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます。(1時間51分)

映倫の最近のPG判定でどういう理屈なのか個人的に一番気になっているのは主に悪魔憑きホラーのPG判定、他の表現としては「年少者に対する恐怖描写」などもあるが、これは「年少者の苦悶の描写」。年少者の苦悶の描写・・・たとえば是枝裕和監督の群像ミステリー『怪物』は映倫判定で全年齢対象だが、主要登場人物が小学生なので年少者の苦悶の描写はこちらにも登場する。そういうものとは違うのだろうか。『エクソシスト 信じる者』の方は年少者の苦悶の描写といって悪魔に憑かれた状態での苦悶なので正確には「悪魔の苦悶の描写」というべきだし、その描写も別に拷問とか出血を伴うものでもなく、PG判定の理由がよくわからない。こうした判定は他の悪魔憑きホラーでも見られることから、もしかすると悪魔が子供に憑依するという描写に「保護者の助言・指導」が必要ということなのかもしれない。保護者としては映画を見て怖がる子供に悪魔なんか存在しないから大丈夫とでも言っておけばいいのだろう。それを言ってしまったら幽霊映画はどうなるんだという気もするが・・・。

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ゆるふわ映画感想ブログ映画にわか管理人。好きな恐竜はジュラシックパークでデブを殺した毒のやつ。Twitter→@eiganiwaka