【ハイパーファスト映画館】第49回 『胸騒ぎ』『フューチャー・ウォーズ』ほか8本
文学フリマ東京38のMOVIE TOYBOXブースにお越しいただいた方、行こうと思ってくれた方、行かないけど興味は持ってくれた方、行かないし興味もない方、そもそも文学フリマを知らないという方!すべてのみなさんありがとうございました!おかげさまで文学フリマ東京38はとても楽しく過ごすことができました!その翌日から風邪に苦しめられましたがそんなのはへっちゃらです!とにかくありがとうございました!文フリにて頒布いたしました新刊『よりぬきMOVIE TOYBOX Vol.3』はBOOTHでも引き続き販売しておりますのでよろしければチラッとご覧下さいね!てな感じで今回も新作映画を1行レビュー!
革命する大地
ペルー現代史を学ぶドキュメンタリー!珍しい昔のペルー映画の引用多数で映画好きは眼福!
胸騒ぎ
イヤなことはイヤと正直に言わないとマジで最悪なことになる!
フューチャー・ウォーズ
コミカルなB級時間SFの快作!原発!ゾンビ!マッドマックス!タイムパトロール!盛り沢山!
トランスフュージョン
子育てに失敗した退役軍人が息子と共に冥府魔道に入るオーストラリア・ノワール!
SINGULA
唯一の主演者SPI(スピ)が1人15役!実験映画監督・堤幸彦の面目躍如たる奇天烈作だ!
ティアーズ・オブ・ブラッド
日常生活がシームレスに暴力と殺人の世界に接続されるのがたまらない北欧ノワール!
鬼平犯科帳 血闘
絵面もシナリオも映画というよりいつものテレビ時代劇だが楽しいぞ!
碁盤斬り
映画時代劇の風格を漂わせようとして失敗!草彅剛は碁盤を斬れる剣豪に見えない!
ナイトメア/夢魔の棲む家
育児はたいへんという映画だ!
ありふれた教室
先生はたいへんという映画だ!
今回のハイパーファスト映画館はなにやら渋い小粒作品ばかりになってしまったが、それは現在シネコンで上映されている映画の多くがオリジナル作ではなくドラマの映画版やアニメの映画版のため。オリジナル作ならふらっと行けるが続編ものや劇場版はそれと比べるとやはり足が向きにくい。こうした作品は邦画が多く、オリジナルや大作系の海外作品が少ないのは、円安の時勢を反映しているのかもしれない。それでも『胸騒ぎ』は近年屈指の胸糞映画としてSNSで評判となり、意外や『SINGULA』もおそらく近年の堤幸彦映画としては最高レベルの客入りと、ほとんど宣伝もされなかった小規模映画がヒットを記録していることからは、お客さんの方は映画館に続き物やアニメの劇場版だけではない新鮮な映画を求めているらしいことが見て取れなくもなく、ちょっとだけホッとさせられるところ。まぁそんな具合でゴー・ファスト!