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レンタル落ち映画の世界

【レンタル落ち映画の世界】第4回 開かずのレンタル落ち映画『ミート・オブ・ザ・デッド』

レンタル落ち映画を漁っていると、時にある事件が起こります。
DVDケースが全く開かないのです。どれだけやっても開かない。
それが初めて起こった時、僕は軽くパニックになりました。

「え?こんな開かないこと有る?」

いやいや、DVDケースなんて正直、猿でも蛸でも開けられるでしょう?けど開かないんですよケースが!
映画が見たい。でも開かないケース。過ぎていく時間。募る焦燥感。

落ち着け、落ち着け、自分。
一体何が起こっている、おかしいのはDVDケースか?自分か?それとも世の中か?

ケースでした。普通に。

最初こそ、焦りましたが、時々有るんですよ。今までに3回くらい遭遇しています。
原因は、というと、何てことはありません。レンタルビデオのケースって、普段ロックが掛かってるんです。ご存知の方も多いと思いますが。

その解除のし忘れです。

レンタルビデオ店、昔はお店の人がロックを外してくれたのですが、最近セルフレジで、ロックを自分で解除するようになりましたね。解除し忘れて家で見れないって言うことも良くあると思うんですが、レンタル落ち映画も解除し忘れたまま売りに出される事が、たまーにあるんですよね。

その時の写真でもあればよかったんですが、ごめんなさい。
この前も一度あったんですが、腹がたったのでロックの黒いパーツ、即、捨てました

だって、あれ、外すのけっこう大変なんですよ!
ドライバーとかでけっこう力ずくで開けなきゃならない。
yahoo知恵袋でけっこう簡単に開きます、とか書かれているんですけど、ほんと全然開かない!

毎回結構苦労します!

力ずくでいけばすぐに外れるんでしょうが、ケースが割れて手を負傷しそうなのも怖いんです。

YouTubeとかで他に簡単に外せる方法を探してみたら、磁石で外せるとの事なんですが、強力な磁石じゃないとだめなんですよ、ネオジム磁石とか。

いや無いよ、ネオジム磁石、家に!

それにソフトにそんな強力な磁石を近づけるのも嫌ですし…

で結局、格闘の末に外すことになるんですよね。
ちなみにレンタルビデオ店に持っていったら平和に外してくれるみたいですよ!


さて、手持ちのレンタル落ち映画ソフトから今回も一本ご紹介。

『ミート・オブ・ザ・デッド』

今回は何となくこれをチョイス。
アイルランド製のゾンビ映画です。予告を見てもらったら分かる通り超低予算のゾンビ映画です。

車で人を轢いたら、その人は実はゾンビで襲われちゃって、アイルランドの田園風景を逃げたり、廃屋を逃げたり、廃城を逃げたり、真っ暗闇を逃げたりと、清々しまでの低予算ゾンビ映画です。女性が一人逃げる冒頭はまさにロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』を彷彿とさせます。

全体的にショボさは否めませんが、丁寧に作られたゾンビ映画で、笑いや、安易なエロにも逃げていませんし、間を空けずに次々ゾンビが襲ってくる展開や、毎回ひと手間かけたゴア描写はなかなか好感が持てるので嫌いになれない映画です!

お話には狂牛病を入れ込んだりゾンビ映画の伝統通りの社会派。
そしてモーモーと襲い来る珍しい「牛ゾンビ」や、立ったまま眠る「休眠ゾンビ」なども見られます。

ちなみにこの「休眠ゾンビ」は後に変化球ゾンビ映画『ディストピア パンドラの少女』とかでも見られました。立って動かないゾンビの間を息を殺して触れないように避けていくというのは中々スリリングで、それはこの映画の発明だったのかもしれません。Netflixの大作(へっぽこ)ゾンビ映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』でも類似のシーンがあったりと、ゾンビ映画愛好家は意外と外せないんじゃないでしょうか?

実はこれは後に一部で人気なピエロホラー映画『道化死てるぜ』を撮った、コナー・マクナホン監督の初期作品で、そのセンスの一端に触れることが出来ます。(監督の作品は最近も「未体験ゾーン」の映画達なんかでも注目作品として日本に入ってきていますね)

現在はサブスク配信なし。ソフトは絶版でDVDのみ。
Amazonで中古の出品の料金を見てみるとレンタル落ち¥240、セル版¥2392(2024年5月現在)
比較的買いやすいお値段ですね。


中に入っていた映画の予告編について


今回『ミート・オブ・ザ・デッド』に入っていた映画の予告は5本!

ダブルバウンド
ブルーサヴェージ
Dr.チョッパー
モディリアーニ 真実の愛
キングスパイダーvsメカデストラクター


全部、見事に知らない映画でした!

今回あまりにマニアックなのでYouTubeで予告動画見つからず。
削除されなさそうな動画を選んで貼っていますので、あしからず
削除を避けて貼り付けていませんが、日本版予告を奇特にもせっせとアップしている方がおられましたので、もしよかったらYouTubeでタイトル検索してください。懐かしい予告が見れますよ。

1本目 ダブルバウンド

ライアン・レイノルズ主演の泥棒映画です。こんなのあったんですね。もちろん日本未公開。
今や貴重かもしれません。

2本目 ブルーサヴェージ

※予告無し!

いまや人気のサメ映画です。メガロドンの映画になっています。もちろん見たこと無いので、ネットの評価とかを見ていると、真面目に作られた中々の一本とのこと。

3本目 Dr.チョッパー

※予告無し!

某 国民的人気海賊漫画のキャラクターみたいなタイトルですが。ゴリゴリの低予算ホラー映画です。予告にはバイクを駆る謎の殺人医師とセクシーナース軍団などが写っています。ちょっと見たい。

4本目 モディリアーニ 真実の愛


画家モディリアーニの伝記映画。急に文芸作品が紛れ込んできて困惑しました。
出演にはアンディ・ガルシア、ウド・キア、ランス・ヘンリクセンなどが名を連ねていました。

5本目キングスパイダーvsメカデストラクター

※これも予告なし!企画倒れ感

天知る!地しる!蜘蛛ぞ知る!っと景気のいい文字が打ち出される予告でした。
なんか続編らしいですが、巨大蜘蛛がラスベガスで大暴れし、人類の最終兵器ロボ「メガデストラクター」との戦いになる映画…らしいです!


ということで、レンタルDVDケースのロックはネオジム磁石で外れる!

今日はそれだけ覚えて帰ってください。

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ただ映画が好きな右利きの左腕です。 趣味はレンタル落ちビデオあさり。 基本的にX(ツイッター)でぶつぶつ映画の事を言っています。 X(Twitter)→@sa_wadayo