この約一年間、生活圏内にあったTSUTAYAが3店舗もなくなりました。
このままレンタルビデオ文化が縮小されていくと、レンタル落ち映画ソフト自体も手に入りづらくなるなぁと思うここ最近。というかレンタル落ち商品自体が消え失せるのも時間の問題かぁと寂しい気持ちになります。

そうなってきたら、「そもそもレンタル落ちって何よ」って方もいるかも知れません。

いま一度（というか説明もしてなかったんですが）「レンタル落ち」の事を説明しておきます。レンタルビデオ店舗では新作が、どんどん追加されるので、不人気な映画や古いものは棚から外され、ワゴンなどで格安で売られます。その元レンタル用の商品を販売したものが「レンタル落ち」ということです。
（レンタルUPとも呼ばれます）そんな映画ソフトたち、不人気といっても内容の出来不出来は関係ないので、掘り出し物もありますし、大量入荷されたけど、本数を減らす目的でレンタル落ちとなった人気作などあります。

そして何より「安い」のです。（第1回でも書きましたが）

さて、レンタルビデオ店舗をよく使う人には、これはわざわざ説明する必要とないと思いますが、特に気に留めてなかったという人もいると思いますので今回は「レンタル落ち映画」がどこで手に入るのかをご紹介。

１ レンタルビデオ店舗
はい当たり前ですね。基本的にはどこのレンタルビデオ屋さんにもワゴンが設置されているか、棚一角がレンタル落ち商品の棚になっていたりします。生き残っているTUTAYAそしてGEOが全国のレンタルビデオ店舗の大多数を占めますが、それ以外のレンタルビデオ店も特に地方都市に現存します。見つけたらぜひ覗いてみてください。
あと特筆すべきはGEOで500円以下のレンタル落ち商品３本で1100円というのを常時やっているのでお得。5本で1100円セールも定期的に行っていますので。

２ アマゾン他、ネット販売やオークションなど
Amazonの中古映画の出品の説明見ると「レンタル商品です」など書かれている場合が多いです。セル版は高騰している商品でもレンタル落ちだと安価で手に入る場合があります。けど多いのはジャケットとソフトのみで箱がついてない場合です。嫌な人は嫌かも。けどその場合は100円均一でdvdケースを買ってきて入れたりすると良いですよ。
あとはメルカリやヤフーオークションにもレンタル落ち商品けっこう出品されていて、どうしてもほしい商品はこちらも利用すると良いかも。

３ その他（なんか国道沿いにとかにあるアダルトなDVD屋や書店や、その他リユース商品店など）
これは意外な穴場なんですけど、だいたい地方に行ったら有るアダルトな書店にはアダルトビデオ以外にも少しだけDVDを売っている場合などがあります。しかもレンタル落ち商品などもなぜか取り扱っていることがあります。で、時折ですが、すごい掘り出し物と出会う時があったりします。いや本当に！

４ BOOKOFF
ブックオフには基本的にはセル版の商品しか並んでないし、そもそもレンタル落ち商品は買い取ってもらえないのですがいのですが、レンタル落ち商品がたまに間違って売られている場合もあります。セル版と間違えて買うとショックなので、この時は注意！

大まかにはこんな感じです！
というか１と２が基本です。あとはたまにホームセンターで何故かワゴンが出ているときがあります。あれ、なんでなんでしょうね？
とにかく書店など、いつでもどこでもワゴンが出ていたりしたら確認！がレンタル落ち映画を狙う場合の鉄則です。あとは大手以外のレンタルビデオ店舗を見つけたら可能な限り覗きましょう！

ほんと根気よく見ていくと、高騰していて買えないような商品や、もはや絶版で配信にも無い映画や、セル版はなくて配信とレンタルしかない映画も出回っているので、手に入らなかった、あれやこれやをゲット出来ることでしょう。

私の個人的な話でいうと、出張などで色々な場所に行くことが多いですが、行く先々のTSUTAYAやGEOやリサイクル店舗は最初に下調べしています。あとは個人的な旅行でもレンタルビデオ屋があれば飛び込みます。そしてよく同行者にドン引きされます。
仕事でどうしても寄れない時などは深夜にビジネスホテルを抜け出してチェックしに行ったりもします。（こういう店は深夜まで開いてるので助かりますね！）

さながら、それは宝探しのようで楽しいですよ！

さて、では手持ちのレンタル落ち映画ソフトから今回も一本ご紹介。

『ビハインド・ザ・マスク』

今回はこれをチョイス。
アメリカで製作された一風変わったホラーコメディ映画です。

これ傑作だと僕は思います！特に見てほしいのはホラー映画、中でもスラッシャー映画好きの人です。どんな映画かというとスラッシャー映画の殺人鬼の裏側に密着取材！という映画です。
というとベルギー映画で殺人鬼に密着する『ありふれた事件』というモキュメンタリー映画が有名ですが、これは対象をもっと「スラッシャー映画の殺人鬼」に限定しています。

伝説の殺人鬼（になる予定の人）に同行した撮影クルーがその殺人鬼（になる予定の人）に直接取材！
犯行を映画のような展開にするため、殺人鬼が実はこれだけの準備をしていました！これだけトレーニングを積みました！車のエンジン掛からないように細工しときました！明かりが全部落ちるように細工しときました！被害者選びは入念にしました！…というのをカメラに向かって殺人鬼本人が全部話してくれる超メタホラー映画です！

そして後半は、殺人鬼の計画の全貌を知った撮影クルー達が「いやいや、やっぱり人殺しは止めないと！」と計画を邪魔しに入るのだけど…という映画なんですが、終盤の展開には唸りますよ。

『スクリーム』『キャビン』『ファイナル・ガールズ』など、メタホラー映画の有名所がありますが、名を連ねても良さそうなのに、配信もなくソフトも手に入りづらく、知名度も低い一本です。けど大好きな映画ですね。

配信には無し。
Amazonで価格を見たらセル版DVDは¥5980からで少し高め。レンタル落ちだと¥2500から出品がありました（2024年4月現在）

中に入っていた映画の予告編について

今回『ビハインド・ザ・マスク』に入っていた映画の予告は１本だけでした！

サスペリア・テルザ

ダリオ・アルジェント監督の『サスペリア』『インフェルノ』に続く魔女三部作の完結編です。
これは中々問題作です。シリーズにあった悪夢的な美しさみたいなものは無くなったし、ゴシックな雰囲気も無くなってしまい、当時アルジェントファンの中でもけっこう荒れた印象です。
けど過剰なゴア描写や、ハチャメチャな展開は中々味わい深く、魔女三部作だけで見ると「ちょっと違うなぁ」と感じる映画ですけど、他のアルジェントの映画を見てるとなんとなく納得できる映画だと思います。日本人の魔女が強烈なんですよね。

言いたいことは、満を持して現れた最強の魔女がすごい弱いって事でしょうか…以上です。

ということで、レンタル落ち映画発掘楽しんでください。
ほんと特にホラー映画とかはとりあえず見つけたら確保したほうが良いと思いますよ、すごいスピードで絶版になっていきますから！