【映画で解決!捏造お悩み相談室】第17回 Q「どうすれば朝決まった時刻に起床できる?」
悩み事の尽きない現代社会を生きるのは大変なことです。ことにその悩みを打ち明ける相手がいない、打ち明けても有効な解決策が出てこないという場合は尚のこと。でも大丈夫、そんなあなたのお悩み、きっと映画が解決します!
捏造お悩み相談室のみなさんこんにちは。今回わたしが相談したいのは出勤に関することです。わたしは幼少の頃から朝が弱く、目覚まし時計を何個使ってもすぐに起きることができません。現在の仕事はオフィスワーク、ですので朝7時ごろには起きてポンムの死体に餌をやり8時には家を出ないと終業時刻に間に合わないのですが、決まった時刻に起床することができず、遅刻ばかりしています。いったいどうすれば朝決まった時刻に起床することができるでしょうか?ぜひとも捏造お悩み相談室のみなさんのお知恵をお貸しください。
大阪府 けらぽっぽ
大阪府のけらぽっぽさんこんにちは!朝起きるのって大変ですよね!実は私も朝起き苦手の夜型人間!だからけらぽっぽさんのお悩みはよくわかります!夜更かししないで早めに寝てもどうしてなのかパッチリと目が覚めなくて布団の中でゴロゴロしてしまうんですよね~!あれていうかポンムの死体ってなに!?それはなんなの!?人間・・・人間じゃないよね?個人的にポンムという名前の人は聞いたことがないけど世界にはそういう名前の人もいるかもしれないし、けらぽっぽさんの名付けたあだ名かもしれないから人間の可能性も否定できない!その場合は重大犯罪が起こっている可能性があるから警察に通報しないといけないけど違うよね!?いや、人間じゃなくて動物でも場合によっては重大事件だけれども!でも餌をあげてるってことは生きてるのかな!?生きては・・・いないか死体だもんね!じゃあなんで死体に餌あげてるの!?そしてそもそもポンムってなに!?
・・・まぁいいか!深入りしない方がいいことってあるしね!ははははは!気を取り直してけらぽっぽさんにおすすめの映画はこちらです!
『スライディング・ドア』!!
誰もが一度は考える人生の「もしも・・・」をテーマにしたユニークな恋愛映画!遅刻してばかりのヘレンはそれが原因で会社をクビになってしまい、いつもより早く電車に乗って家に帰ったところ、同棲中の恋人の浮気現場に遭遇してしまう。会社からの帰りの電車は駆け込み乗車。じゃあ、もしもあの電車に乗り遅れていたら、いったいどうなっていただろう?
映画のノンリニア編集(デジタル編集)が普及した1990年代後半~2000年代前半には物語が一直線には進まず、現在の場面と過去の場面が頻繁に入れ替わったり(『クリスマス・イヴ』など)、過去から現在に物語が進行する(『メメント』など)映画が多く作られた!その一本と言えそうな本作は電車に乗れた場合と乗れなかった場合の人生を同時並行で描いたもの!たかが電車一本、されど電車一本!電車に乗れたか乗れなかったかというだけで全然違う展開を見せる面白さはノベルゲームのそれに近く、二つの展開を交互に見せることで運命の皮肉を感じさせる点は文学的!現代的な手法で古典的なテーマを表現した、今なおフレッシュな映画じゃないだろうか!
ということで大阪府のけらぽっぽさん!ちゃんと朝起きられればという「もしも・・・」ばかり考えいても仕方がありません!この映画が教えてくれるのは「もしも・・・」の人生が必ずしも幸せとは限らないということ!もしかしたら早起きしていつもよりも一本早く電車に乗れてしまったことで思わぬ災難に遭遇することもあるかもしれないのだし、朝起きられないなら起きられないでいいのではないでしょうか!それはそれとしてもしもけらぽっぽさんが殺人などの重大事件に関与しているならすぐに自首してください!
※質問は完全に捏造なので応募とかしてこないでください。