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シネマもぐもぐ略してシネもぐ

【シネマもぐもぐ略してシネもぐ】その5 イオンシネマのフードを食べ尽くす!

映画館フードといえばポップコーンというのはもはや過去の話、シネコン中心に現在の映画館飲食売店(コンセッション)では実に多彩なフードが売られ、さながらちょっとしたファストフード店の様相を呈しております。・・・足りなくはないか?映画館フードのレビューが、たべログのような飲食時の参考になる記事が、あまりにもインターネットに足りなくはないかッ!というわけでこちらシネマもぐもぐ略してシネもぐ、映画館フードを全メニュー食べて五つ星満点で採点・レビューするコーナーでございます(なお、コーラやカルピスなど、店舗オリジナルではない商品はレビュー対象外です。どこも基本は同じ味のはずですし)


日本を代表するシネコンは何かと聞かれてイオンシネマと即答できる人はたぶんそんなに多くない。しかし!実は日本国内でもっとも多くの劇場数を誇るのはシネコン業界でもっとも儲けているTOHOシネマズではなく、イオンシネマなのだ。イオンシネマを運営するイオンエンターテインメントは2013年に日本最初のシネコンであるワーナーマイカルシネマズを傘下に収め、それに伴いワーナーマイカルシネマズがイオンシネマに改称されたことで、イオンシネマは日本最大のシネコンとなった。数が多いだけでなく歴史的にも日本を代表する王道シネコンといえるイオンシネマ。というわけで今回はそんなイオンシネマのコンセッションを食っちまいましょう!ガツガツ!モツモツ!ボゲラシャアアア(咀嚼音)

ポップコーン(塩/バターしょうゆ)

画像は塩S
価格
S:420円
M:520円
L:620円
評価 ★★★★
量が多い!味は普通なのでとくに言うこともないがとにかく量が多い。Sを頼んだのに他のシネコンのM相当のサイズで来たので店員さんが間違えたのかと思ってしまった。価格も安くバターフレーバーオイルも無料でかけられるので、コスパはシネコンで最強の部類じゃないだろうか。

ホットドッグ(ケチャップ&マスタード/サルサソース)

画像はケチャップ&マスタード
価格
550円
評価 ★★★
オーソドックスなホットドッグだがパンズが少し堅めのフランスパン系で、ソーセージも肉汁がしっかり出るので食べ応えがある点に、多少他シネコンと違いが感じられる。値段安めでコスパ良し。

ナチョス(サルサ/チーズ)

画像はサルサM
価格
サルサM:400円
チーズM:400円
WソースL:600円
評価 ★★★
ナチョス自体はちょっと薄味な気がするものの一般的なものだが、チーズソースが選べるのが他シネコンとの違いか。Mだとソースは一種類だけだがLだと両方付いてお得。価格は安め。

プレミアムポップコーン (ストロベリーキャラメル/チョコレートキャラメル/キャラメルプレッツェル)

画像はストロベリーキャラメル
価格
550円
評価 ★★★★
甘い系ソースでコーティングされたスイーツ系ポップコーン。当然甘いが甘すぎることはなく、量も多すぎないので個人的にちょうどいい感じ。容器は蓋付きなので残したら持ち帰れる。価格はやはり安め。

チュリトス(シナモン/チョコレート)

画像はシナモン
価格
450円
評価 ★★
※ピカデリー系列と同一商品のためレビューはピカデリーの回をどうぞ

フレーバーソーダ (青森りんご/シャインマスカット/柚子ジンジャー/白桃ピューレ)

画像は柚子ジンジャー
価格
500円
評価 ★★★★
フルーツ系のコールドドリンク。フルーツの香りは比較的強く、甘さで誤魔化すタイプではない結構本格的なもの。サイズは通常のドリンクS相当なので、安めの価格を考えればコスパは良い。

アイスホイップココア/アイスカフェラテ

画像はアイスホイップココア
価格
480円
評価 ★★★★
ホイップココアは上にホイップが乗っているわけではなくミルクココアのようなもの。あまーい。おいしいがMだと量はそこそこあるので他の飲み物が欲しくなるかも。値段は高くないもののドリンクバーを導入しているシネコンもある昨今なので、相対的にコスパは落ちるかもしれない。

オリジナルコーヒー

価格
S:350円
M:450円
評価 ★★★
オリジナルを冠しているとはいえシネコンのドリンクなのでコーヒーに強い個性はなし。ただ苦味と酸味は控えめで若干スッキリとした味わいなので、飲みやすいテイストかもしれない。

ホイップココア/カフェラテ/カフェモカ

価格
S:380円
M:480円
評価 ★★★★
味はアイスホイップココア、アイスカフェラテと同じだが、ホットの方はSサイズの選択肢があるのが嬉しい。気持ち★半個追加しといてください。

宇治抹茶入り緑茶

価格
M:350円
評価 ★★★
味は普通の緑茶としか言いようがないが、ティーバッグ付きなので多少のお得感があるような、ないような。なおこちらはアイスがなくホットのみ。アイス緑茶も選べればなおよかった。

総評:とにかくオーソドックスでコスパ良し!

イオンシネマのコンセッションに対する評価はその人がシネコンのコンセに何を求めているかで変わってくるかもしれない。飛び道具的メニューも多いTOHOシネマズと比べるとイオンシネマのコンセは一言、オーソドックス、とにかくオーソドックス。そのためワクワク感やサプライズといった非日常性をシネコンのコンセに求めるなら、その評価はあまり高いものにはならないかもしれない。けれども逆に、そうしたものを求めないなら、オーソドックスに徹してコスパ良好なイオンシネマのコンセは、シネコンの中でももっとも良心的な部類に入るんじゃないだろうか。フードとドリンクを買って1000円を超えることもザラではない昨今のシネコンにあって、イオンシネマはよほど欲張らない限り両方買ってもまず1000円を超えない。ドリンクとフードはあくまでも映画のお供、主菜はあくまでも映画そのものという価値観がそこからは見えるようだ。

都市部を中心に展開する他の大手シネコンが一般鑑賞料金を2000円に引き上げる中、郊外(のイオン店内)を中心に展開するイオンシネマは、2024年9月時点では未だに一般鑑賞料金1800円を維持している。新宿・歌舞伎町に通常よりも料金の高い109シネマズの高級劇場がオープンするなどシネコン業界では映画の高級娯楽化が進行しているが、イオンシネマはあくまでも学生やファミリーが気軽に行ける日常使いの映画館という従来の路線から外れない。その運営姿勢はオーソドックスだがコスパ良好なコンセにも表れているんじゃないだろうか。個人的にとても好感の持てるコンセだ。

ちなみに、劇場オリジナルメニューではないためレビュー対象からは外しているが、他にもゴディバのアイスやチョコレートドリンク(ショコリキサー)がイオンシネマのコンセにはある。ちょっと贅沢がしたい時には良いかもしれない。

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