【放言映画紹介 ウチだって社会派だぜ!!】第4回 物価高を乗り切れ!タダで映画見る方法
世の中怖い
いつも貧血症で
涙もろく 月給わずか 二万円
彼氏もなく 勇気もなく アパートもなく
寝ぐらはいつも 深夜映画館
『健さん 愛してる』作曲 クニ河内 作詞 寺山修司
厳しい夏がやってきた!円安・電気代の高騰が家計を直撃し、我々庶民は生きるか死ぬかの暮らしを強いられている。もちろん、映画なんか見てる余裕はない!こないだなんか池袋のIMAXで見る『トップガン マーヴェリック』が凄いっていうから予約しようとしたら料金2600円だった。往復の交通費合わせたら3000円越えるじゃないかバカヤロー。払えねえよこんなの。映画、禁止!!!
しかし、金がないけどそれでも映画が見たい!という貧乏映画マニアのために、今回は少し趣向を変え、合法的にタダで映画を見る方法をご紹介しよう。
方法その①Public Domain Moviesでサイレント映画を見る
費用:0円
著作権が切れた映画を集めた大変ありがたいサイト「Public Domain Movies」
残念ながら画質は微妙だし、なぜか検索機能がないので異様に探しづらい。もちろん日本語字幕もない。だから見るのは昔のサイレント映画にしておこう。サイレントなんて娯楽というよりお勉強じゃん・・・と思うかもしれないが、そこはタダでお勉強できるなんて素晴らしいと、発想を転換させるべし。(でもサイレント映画って案外字幕多い・・・)
おススメ映画
『殴られる彼奴』(24)
なんか女に振られたおっさんが悲しみのあまり、サーカスで殴られて笑いを取る殴られピエロになる話(どういうこと?)ホアキン・フェニックス版『ジョーカー』(19)の先祖みたいな映画。
方法その②YOUTUBEでいろんな国のフィルムアーカイブを探す。
費用:0円
世界各国の製作会社や公的機関なんかがYOUTUBEで色々公開してくれている。
残念ながら日本語字幕がついて無いものほとんどなのだが、1本くらい英語の勉強だと思って辛抱して見てみよう。有名どころはロシア・モスフィルムと韓国の映像資料院(KOFA)あたり。
おススメ映画
『カフカスの虜、及びシューリクの新たなる冒険』(67)
いかにも共産圏ぽいゆるカワイイコメディ映画。
モスフィルムが公開している動画で日本語字幕が付いてるのは、おそらくこれと『ストーカー』(79)と『ジャズメン』(83)の3本のみ。この日本語字幕はモスフィルムが用意したものではなく、有志翻訳。(現在は廃止されているが、以前は視聴者による字幕投稿機能があった。)
方法その③GYAOの無料公開で粘る
費用:0円
案外侮れない穴場。ここ数年の話題作に関連した旧作の無料公開が多いような気がする。
ごく稀にだがイタリアンソフトポルノ『愛の妖精アニーベル』(76)のような変わり種や、『さよならミスワイコフ』(79)等レンタルがない傑作が配信されていたりするので定期的に巡回すべし。
方法その④銀座のメゾンエルメスに通う
費用:交通費のみ
高級ブランドエルメスの銀座旗艦店、メゾンエルメスでは定期的に映画の上映をやっている(要予約)。図書館などの上映会を除き、おそらく都内唯一のタダで映画を見られる場所。内装がクッソ綺麗なアテネフランセのようなものだと思ってほしい。
特筆すべきはこの充実したラインナップ。鑑賞する際はできるだけ汚い恰好で行って、「へへ、おらこんなところ来たの初めてだもんで・・・」とお城に招かれた貧民になったつもりで振る舞うのも楽しそうですね。前歯も2本くらい抜いておきましょう。
方法その⑤Vimeoで実験映画を漁る
費用:0円
クリエイター向け動画プラットフォームVimeo。実験映画やってる人が自分の作品を公開していたりする。とはいえ相当のマニアでない限り、気に入った作品を見つけることもままならないだろう。玄人向け。
おススメ映画
『The Green Fog』(17)
日本で全然見れない実験映画の雄、ガイ・マディン。本作はヒッチコックの名作『めまい』(58)を『めまい』以外の映画を使って再現するという一風変わった映画だが、やってることはアニメキャラのセリフを切り貼りして「チ〇ポ」とか言わせるニコニコ動画の悪ふざけのマジメ版みたいな感じ。(大変いいかげんな説明)
以上がお金をかけずに映画を楽しむ方法だ。
ここまで書いといて何だが、任天堂switch『あつまれ どうぶつの森』は中古3000円くらいで300時間は遊べる。映画2本分くらいの金で映画150本分くらい潰せる驚異のコスパ。お金ない人は『あつ森』を買いましょう。
やっぱりゲームが一番!以上!