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【ミニミニ特集】このゲーム原作映画を見ろ!見て下さい!10選!!

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が世界中で特大ヒットを飛ばしている今日この頃、いやぁ、一昔前はゲーム原作映画は地雷だなんて言われていたのだからまったく隔世の感があります。そうですゲーム原作映画は確かに一昔前、具体的には90年代後半から00年代年代後半ぐらいまではなんとなく格下の映画と見られていたものです。しかしそれも今や昔。ゲームハードの飛躍的な高性能化に伴ってゲームが表現できることは劇的に多くなり、今やそんじょそこらの映画よりもゲームの方がよほど「映画的」であったりするほど。ゲームが進化すればゲーム原作映画の格が上がるのも当然と言えましょう。

というわけでせっかくゲーム原作映画が盛り上がっているのだから我々MOVIE TOYBOXも選んでみました是非とも見て欲しいゲーム原作映画10本!映画を見て原作ゲームを遊ぶも良し!原作ゲームを遊んで映画を見るのも良し!原作ゲームなんかやらずとも映画だけ見ても良し!どこから食べても美味しいかもしれないゲーム原作映画10選をどうぞ!

モンスターハンター

有名ゲーム原作映画であり、ポール・W・S・アンダーソン監督の映画であり、なおかつ名作エンタメと呼べる映画と言えば!そう、『モンスターハンター』だ!!! え!?ゾンビの方じゃないの?と思われるかもしれないが、ゾンビの方を差しおいても取り上げたい理由があるのがこの映画である。

まずエリート米軍部隊を率いる主人公が砂漠を偵察中に巨大な砂嵐に襲われ・・・とここまで書いた時点で原作ファン的には何???となるだろうが映画のための大幅な翻案はバイオで魅せた通りこの監督の得意技であるため飲み込んで欲しい。そんな訳で謎砂嵐により特殊部隊がモンハン世界に転移してしまう!こいつらが巨大モンスターと戦う!・・・前にクソデカい蜘蛛に襲われて壊滅する!!! 最高!!!!!!!!

そう最高なんであるこの映画。序盤まだ入ってすぐなのにクソデカ蜘蛛に人間がいじめ抜かれる。スパイダーパニックの見せ場とミストのトラウマを掛け合わせたような序盤だけで僕は歓喜で絶叫しかけた。 さらにその後ももちろん巨大モンスターと戦うことになるのだが、その合間には「怪獣もののドラマパートに人体アクションが入ったら最高じゃね?」という最強の理論によりトニー・ジャーとミラ・ジョボヴィッチが戦ったり、友情を深めたりする。ここまでで十分最高なのにラストは更に最高な怪獣映画的シークエンスが入る。ここがまた一つ一つの見せ方がうまいんだ。この映画の快楽に上限なし!!!!!!

ここまで書いた評価が偏った基準によるものだという事は分かっている。しかしこのB級趣味を持つ人間が観れば最高な映画だとも思うのだ。悲しいのはそれが届いていない人間が多いのではないかということ。「原作知らないしなあ・・・」と思っているあなた!あなたこそもしかしたらハマれるかもしれませんよ!それを伝えたくてこの文章を書いたんですよ!原作ファンにはおすすめしません!

ハカタ

DOOM

ゲームに思い入れがないので楽しめる映画もありまして、私にとって『DOOM』がこれになります。ネバダから発掘されたワープゲートで建設された火星の研究所で突発的な事故が起こり、怪物となってしまった人間たちの魔の手から研究所を救おうと海兵隊員が派遣されるが…。

泊まったビジホのVODにラインナップされていそうなB級アクションSFなくせに出演者が豪華で、ゴアと異形とほどよいアクション、古き良きアメリカを思わせる楽観的な締め方がまたこちらの気を緩ませます。主演が(いいのか主演で?)まだザ・ロック表記のドウェイン・ジョンソン、真の主演をカール・アーバン、科学者役をロザムンド・パイクと、メインを固める俳優が構えた銃で異形の元人間や遺伝子の数と戦ったりするのを見ているだけで気がついたら見終えている娯楽映画。

FPS要素は『ハウス・オブ・ザ・デッド』より少なかった気がしますがどうでしょうか。 大ヒットゲーム「DOOM」の実写映画だから納得し難いのであって、「DOOM」の冠さえなければ真っ当に楽しい映画だと思うんですよね。 撒き餌の隊員よりもワープゲート管理人の下半身直結型車椅子に目が行きますし、ワープゲートに挟まれて血しぶきを散らす隊員の姿は今作の見どころでしょう。また、ザ・ロックの生き生きとした悪役も今では貴重かもしれません。下手に原作を知らない方が楽しめてしまう。今作はそうした映画の一つに数えていいでしょう。

散々院 札子

サイレントヒル

昨年新作の製作も発表された実写映画版『サイレントヒル』の第一作目は原作ゲームのファンを公言するクリストフ・ガンズがメガホンを取ったゲーム原作映画のひとつの完成形。原作ゲームの大きな魅力であるところの悪夢的な裏世界、シュルレアリスティックなクリーチャー、人間の心の暗部に切り込むストーリーなどを魔女狩りのモチーフのもとに再構成する映画的創意を見せる一方、音楽は全体のおよそ9割以上が山岡晃の手掛けた原作ゲーム1~4作目までのサントラから音源を取ってきており(コンポーザーでクレジットされているジェフ・ダナは怒ったんじゃないだろうか)、プレステと原作ゲームを直接撮影現場に持ち込んでカメラワークを再現するなど、原作ゲームのファンとして原作の良さを使える限りそのまま使っているところが素晴らしい。オマージュなんてなまっちょろいものではないんだ、だってそのままなんだから。

原作ゲームが今までに遊んだ中で一番好きなゲームである俺は原作ゲーム3作目のオープニング曲“You’re Not Here”が流れるエンドロールのわかってる感に大いに感動してしまった。見事な映画だがクリストフ・ガンズ本人は当初原作ゲーム2作目のシナリオを映画化したかったらしく、今年中の公開を目指して現在製作中だという新映画版『サイレントヒル』は実はクリストフ・ガンズが監督に復帰し念願の2作目を下敷きにした内容になるという。こちらも楽しみに待ちたい。

さわだきんた

バイオハザードⅡ アポカリプス

 ゲーム原作の面白かった映画を考えた時、パッと思いつくのは『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』。あとは『バトルシップ』とか。だけどこれらは原作に馴染みのない人の方が多いと思う。実際、ゲームと言って真っ先に浮かぶのは、やはりバイオやメタルギアのような3DCGのアクションゲームなのではないだろうか。そしてそれらを考えた時、大成功作と呼べるような作品は正直あまりないと思う。これは私が思うに、そもそもゲームというものが「まるで映画をプレイしているような」感覚を売りにしているからだと思う。結局映画化したら、単体映画としては平凡な、なんの面白みもないものになってしまうのだと思う。

 さて『バイオハザードⅡ』はゾンビ映画として抜群に面白い。ゾンビ映画史においてこの作品以上にゾンビvs警官隊の戦いをこれでもかと見せてくれる作品は未だ出ていない。市街地でのゾンビパニックを正面から描いている点や、ガンショップに立て篭もる精鋭チームなどツボを抑えた名シーンも多く、意外?にもゾンビ映画史に残る傑作である。本来はそのゲームが持つゲーム性の面白さを映画に落とし込むのが正攻法だろうが、ゲームの設定を借りつつもジャンル映画の観点でしっかりとした作品を作り出すことも、ゲームに限らず原作モノが成功するための一つの手段なのではないだろうか。

二階堂 方舟

龍が如く

いくら日本が舞台とはいえ『龍が如く』を実写映画化というのはハードルの高い話で、確かにこのゲームにはファンタジックな光景や大スケールのアクションは出てこないので映画化しやすいといえばしやすいのだが、映画化しやすいということは裏を返せばそれほど世界観に独自性はないということでもある。実際『龍が如く』はなによりもまず日本流にアレンジされた『グランド・セフト・オート』というべきオープンワールドのゲームであるから世界観がどうとかストーリーがどうとかいうよりもプレイヤーが箱庭世界で自由に遊べるというのが最大のセールスポイント、これは映画で再現することは絶対にできない。となればその最大のセールスポイントを抜いて映像化するほかなく、それは当然ながら単なるVシネ的ヤクザ映画にしかならないだろう。

そのような理由で『龍が如く』の映像化は間違いなく失敗するだろうと俺はもとよりおそらく大抵のゲーム好きは思っていたはずだ・・・が、その不可能に挑んだのは不可能を超変化球で可能にしてしまう歌舞伎町の帝王・三池崇史。オープンワールドの原作を歌舞伎町群像劇として翻案した結果はラテンアメリカ文学の香り漂う猥雑でカオティックなこれぞ三池映画としか言いようがないギャグとハードボイルドとバイオレンスとポエムの一大チャンポン、お互いに同じ名前で呼び合う強盗のコントから始まる冒頭の時点でわけがわからないがそのノリはラストまで続き、満を持して登場するフィクサーをなんと原作シリーズの生みの親である名越稔洋が演じたかと思えば出演シーン30秒ぐらいで死ぬという大ボケをかまして幕を閉じる。いいのか?面白いからいい。

主人公・桐生一馬を演じるのは本職よりヤクザ演技が巧い北村一輝、あの桐生ちゃんにしては少し線が細い気がするが喧嘩の時に見せるヤクザ仕草はやはりホンモノの迫力がある。だがそれよりも光るのは真島吾朗を演じた岸谷五朗、笑気と狂気が同居する真島のキュートなヤバさを岸谷五朗は完全に憑依させていた。岸谷真島の「桐生ちゃ~ん」を聞いた時にこの映画は成功だと思ったね。栄養ドリンクを飲んで体力回復というゲーム要素まで見事に再現した、邦画ゲーム原作映画随一の怪作にして秀作だ。

さわだきんた

名探偵ピカチュウ

「安西先生…バスケがしたいです…」
「…」
「…あとモフモフのピカチュウが見たいです…」
「いいよ(?)」

という感じでポケモンを愛する全ての人の思いが通じた『名探偵ピカチュウ』!正直原作ゲームはやった事が無かったのだけど、原作ゲーム通り、声がおっさんでブラックコーヒーが大好きでなんとなく加齢臭がしそうなピカチュウが、少年とともにポケモンを巡る怪事件に挑むというストーリー。

少年の耳にはピカチュウの言葉がイケてるおっさんの声(オリジナル:ライアン・レイノルズ、日本:西島秀俊)として聞こえるのに、他の人には大谷育江ボイスで「ピカピカ」としか聞こえないというギャップがまた良い!これがギャップ萌えか…どうか私に十万ボルトを下さい(?)

モフモフのピカチュウを始めとして、他のポケモンのフォルムや質感もどこかリアルさがあって良し!それでもやはり、ミーム化した顔面シワシワピカチュウや、頭痛を抑えようとコダックの足を香田晋のようにモミモミするピカチュウなど、ピカチュウ百面相の素晴らしさに心奪われる…。

ストーリーもシンプルな探偵もので良かったし、最後の一ひねりには結構ビックリ。敵キャラの思惑がいまいちよく分からないという弱点はあるけど、アニメ実写化にありがちな不気味な谷を軽々と乗り越えた点で『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に繋がる有名キャラクターものの先陣を切った一作。『ソニック・ザ・ムービー』も色々ありましたね…。

とにかくモフモフのピカチュウを目に焼き付けろ!渡辺謙は思ったほど出てないぞ!

ぺんじん

ハウス・オブ・ザ・デッド

有名ゾンビゲームを原作とした、アクションエンタメ映画と言われて思いつくものと言えば・・・そう『ハウス・オブ・ザ・デッド』だ!!! え?バイオじゃないの?と思われるかもしれないが、ゲーム原作として興味深い作品であるのがこの映画なのだ。とあるパーティー会場になってる島がゾンビいっぱいのヤバい島だったというあらすじだが、実は今作は史上最悪の映画は何かという話題で出される定番となってしまっているような、そんな映画なのだ。

原作アーケードゲームがでた当時というのは3Dが発展した時代、それはゲームが一気に映画に近づいてきた時代とも言える。そんな時代に映画でもファンを喜ばすような、ゲーム感と呼べるものが必要となったのだろうか。それを叶えるために今作はどういう演出を行ったのか?それはゲームの実機映像をチラホラ挟む事である!うわーなんて斬新な演出なんださっきまでリアルなゾンビが撃たれる映像だったのにいきなりローポリゾンビ映像に・・・ってバカ野郎!まあゲーム映画というものの試行錯誤を感じさせて興味深い演出ではある・・・

さて、そんな演出を飲み込めれば実はこの映画を褒めるのは全く難しいことではない。行き当たりばったりなストーリーは閉所で展開させるサスペンスのスリルも巧みさも皆無だが、しかし見せ場重視の展開が面白い。とにかくゾンビが出まくり、とにかく撃たれまくる。ゾンビが出て撃たれる、ゾンビが出て撃たれる。そのつるべ撃ちが面白いのだ。メイクはちゃんとしてるし、ゴア描写もしっかりとあるし、死のバリエーションもちゃんとある。そんでこのアクションパートってのがなかなかに長くて、安さを感じさせないサービス精神がある。じゃあ他に何がいるってんだ?ここまで楽しいなら別にいいじゃん?って思うんだよ僕は。(いやまあ、あった方が良いもんを色々と喪失した映画ではあるけど)

とにかくB級的なものが観たい!ってあなたにオススメな映画です。

ハカタ

モータル・コンバット(1995)

最近リブート版も公開されて話題を呼んだ人気ゲーム『モータル・コンバット』初の映画化作品にして後に『バイオハザード』を手掛けることになるゲーム原作映画職人ポール・W・S・アンダーソンの出世作。ぬるいアクション、散漫な展開、原作ゲーム最大の特徴であったフェイタリティ(残忍なフィニッシュ)がお子様でも視聴可能なレベルに希釈されたガッカリ感で、正直そんな面白くない。しかしである。ユーロビート調のアグレッシブなテーマ曲“Techno Syndorome”がこれから始まる仁義なき死闘を予感させるオープニングに胸が高鳴らない人類が存在するだろうか。ケイリー=ヒロユキ・タガワ演じる悪役シャン・ツンのものすごい顔芸と「Your Soul Is Mine!!」の必殺決め台詞に胸がときめかない人類が存在するだろうか!

まぁ存在するとは思うが、つまらないなりにB級娯楽映画のツボをしっかり押さえた作りになっているので、あんまり面白くはないが退屈せずに何度でも見られてしまう、そして後から振り返ってもどんな映画だったか思い出せないなんてことはなくこんなシーンあったなあんな台詞あったなと意外と覚えていたりする・・・そつなく仕上がった数多のゲーム原作映画で面白いは面白かったがどんな映画だったかよく覚えてないというケースが多発している(※個人の感想です)ことを考えれば、つまらないが記憶に残るこの映画というのは実は結構すごいのではないだろうか。ちなみに例の“Techno Syndorome”がバリバリに流れる予告編は本編よりも面白い。

さわだきんた

ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン

ゲーム原作映画ってたくさんありますけど、ChatGPTさんがこれは是非見て欲しいっていうゲーム原作映画を一本だけ挙げるとしたら何になります?

そうですね、私がおすすめするのは「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」です。この作品は、世界的に有名なRPG「ファイナルファンタジーVII」のストーリーを映画化したもので、ゲームの世界観やキャラクターがそのまま映像化されています。音楽もゲームと同じく植松伸夫が担当しており、映像と音楽が見事にマッチしています。また、CG技術の進化によって描かれるアクションシーンは圧巻で、ファイナルファンタジーVIIファンはもちろん、アクション映画が好きな人にも楽しめる作品だと思います。

あー、これなんかPSPのUMDで発売されたやつでしたっけ

はい、その通りです!PSP向けに2006年に発売され、後にBlu-ray DiscやDVDで再販されたそうです。また、2021年には4Kリマスター版が劇場公開されました。

そんなに後になって劇場公開!息の長い人気があるんですねぇ

はい、そうです。実際、ゲーム原作のアニメーション映画としては異例のヒットとなり、多くのファンを獲得しました。その後もシリーズ化され、劇場版第2作「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」が2017年に、第3作「劇場版 ソードアート・オンライン -アリシゼーション-」が2019年にそれぞれ公開され、シリーズとしての人気は今も続いています。

違うゲームになってる!

ChatGPT

ストリートファイター(1994)

世界中で大ヒットして対戦格闘ゲームというジャンルを切り拓いた『ストリートファイターⅡ』の実写映画である。筆者自身が直撃世代なこともあり色々と思い出深く、ある知見を得た作品でもある。どんな知見を得たのかというと、まぁ一言で言うと“映画作るのって大変ですね”ということだ。

いやね、この映画、主演は当時30代前半でキレキレだったヴァンダムだし波動拳とかソニックブームみたいな漫画チックな必殺技描写を除けばB級アクション映画としてはよくある感じなんですよ。でもゲームに限らず原作モノにままあることだが映画化する際の翻案の部分が色々と原作からかけ離れていて酷いのだ。

まず主人公がリュウではなくガイルになっているが、まぁそこはいいだろう。アメリカの映画だし主役はやっぱアメリカ人の方がウケるよなっていうのは分かる。しかし原作ではストイックな格闘技の求道者であったリュウが三下のコソ泥的な役回りだったり、インターポールの敏腕刑事だったチュンリーがテレビニュースのキャスターになっているのは、はぁ?と言わざるを得ない。

ちなみにロシア人(ストⅡ発売時点ではソ連人)レスラーであるザンギエフは頭が悪すぎて作戦を理解できないどころか文字を読めるかどうかも怪しいというおバカキャラにされている。原作のザンギエフはモスクワ大学出身で文武両道な俊英だ。しかし、ロシア人キャラを馬鹿な悪役にしたのはアメリカ作品に典型的なロシア下げかと邪推してしまうが、本作のザンギエフは頭が悪すぎて黒幕バイソン将軍が悪事を働いているということにさえ気が付いておらず、終盤に自分が悪事に加担していたことを知ると主人公側に寝返るという役どころなのはちょっと面白い。いや、それ余計に馬鹿にしてないか…?という気もするが…。

他にもなぜかダルシムが研究者役だったりとおかしなポイントは枚挙に暇がなく、まぁ端的に言うとクソ実写化作品なのだがよく考えてみるとそもそもストⅡ自体に大したお話はないのである。それを100分ほどの映画にしようとなると、やっぱ色々としょうがないなと思う部分もありますよ。ゲームでも漫画でも、今でこそメディミックス前提で作ることは珍しくもなんともないが当時はテレビゲームが映画になるということ自体が異例でもあったのだ。そしてストⅡでゲームの映画化という経験を積んだカプコンは本作から8年後に『バイオハザード』を世に送り出す。ん~?学んだのか~?カプコンちゃんとゲームの実写映画化を学んだのか~?という気もしないではないがバイオはその後何本もシリーズが作られる人気作になったのだから色々学びがあったのだろう。

ちなみにストⅡに関しては本作以外にほぼ同時期に日本で製作されたアニメ版の映画もあり、そっちは原作に忠実で結構面白い出来の映画なのだが、ぶっちゃけ本作と比べるとあまり記憶に残っていないので不思議なものである。どう考えてもアニメ版の方が出来がいいのに…。

そんなわけでテレビゲームを映画に落とし込むのは色々大変だなと思わせてくれる映画ですよ。特に面白くはないがそういう学びを得ることができるのでみんな『ストリートファイター』見ましょう。

ヨーク

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