悩み事の尽きない現代社会を生きるのは大変なことです。ことにその悩みを打ち明ける相手がいない、打ち明けても有効な解決策が出てこないという場合は尚のこと。でも大丈夫、そんなあなたのお悩み、きっと映画が解決します！

あのすいません、あっちに異星人っていう人がいるんですけど？

ソ連　抹茶

回答者

さわだきんた

わざわざソ連からお便りありがとう、抹茶さん！そうかー、異星人かー。ソ連もいよいよコスモポリタンな国になってきたなー。ソ連といえばアメリカとしのぎを削った宇宙開発大国、街中に異星人の一人や二人いたところでまったくおかしなことはないね！とはいえ、ある日突然異星人に出会ってしまったらさすがのソ連人民もどう対応していいかわからないよね。よし、わかった！今回はある日突然ソ連人民が街中で異星人と会ったらどうしたらいいか、それを教えてくれる映画を紹介しよう！

『不思議惑星キン・ザ・ザ』！！

街に買い物に出たしがないオッサンが何の前触れもなく知らない若者に「あのすいません、あっちに異星人だって言ってる人がいるんですけど」と話しかけられたことから貧苦にあえぐ砂漠の惑星を大冒険することになるSFコメディの金字塔！ソ連では知らない人がいないと言われるほどの特大ヒットを飛ばしたこの映画、なんといっても魅力は異星文化に接したソ連人民二人組のリアクションと絶妙な会話の間！とりたてて特徴のない平凡なソ連人民の目にはあまりにも衝撃的な異星文化に対してこの二人は大袈裟に驚いたりなどせず、反応に困りながらもあくまでも平静を保とうとするのだが、異星人民の方はやたらハイテンションでぐいぐい来るのでギャップがすごく、そのシュールなやりとりにはいちいちクスクス笑いが止まらない！

しかし考えてみて欲しい！もしもある日突然「あのすいません、あっちに異星人だって言ってる人がいるんですけど」と街で知らない若者に話しかけられ、事情はよくわからないがとりあえず着いていったらなぜか銭ゲバ人民だらけの謎異星にワープしてしまった・・・こんな意味不明な状況に陥ったとしたら、たぶん誰しもがこのソ連人民二人組と同じような感じになってしまうのではないだろうか！その意味では突飛な設定のシュールSFと見えて実はきわめてリアルな異文化交流が描かれた映画なのだ！ソ連人民が段々と無意識的に異星仕草を繰り出すようになるところもめっちゃリアルだと思うぞ！そしてもちろんそこもクスクス笑いだ！

ある意味ではどんな旅行ガイドよりも実践的な旅行ガイドなこの映画。ユニークでユーモラスな美術や気の抜ける音楽、意外と時間SF的な面白味のある展開も素晴らしく、見れば地球に居ながらにして異星旅行気分を味わえること間違いなし！ということもソ連在住の抹茶さん！質問への答えは「警察に通報しろ」です！

※質問は完全に捏造なので応募とかしてこないでください。