MOVIE TOYBOX

映画で遊ぶ人のためのウェブZINE

キャワグッチ企画書探検隊

【キャワグッチ企画書探検隊】第9回 あのハリウッド大作の続編にも著作権フリーの波が⁉ 『ゴーストバスターズ/100エーカーの森の戦い』の企画書が本邦初公開だ!!

キャワグッチ企画書探検隊の事務所の倉庫には、世界中から集めた未公開の企画書が数多く眠っている。しかし最近日が暮れると、多くの隊員たちがその倉庫から物音がするのを耳にするようになった。鍵の閉まった誰もいないはずの倉庫から…。

その音の正体を探るべく3人の隊員たちは倉庫の中を探る事を決意した。仕事終わりに3人の隊員たちが倉庫の中に足を踏み入れると突然ドアが閉まった!隊員がドアを内側から開けようと試みたが、何者かに鍵が閉められていてドアが開かない!そして突然照明が消える!しまった…隊員たちは真っ暗な倉庫の中に閉じ込められてしまったのだ!

隊員たちはあらかじめ用意していた懐中電灯のライトを点け、ゆっくりと倉庫の中を探索する。隊員の一人が何気なく壁にライトを照らすと、そこに血のような赤い文字で書かれた文章が浮き上がってきた!恐怖に怯える隊員たち!ゆっくりと浮かぶ赤い文字で白い壁にはこう書かれていた…

「↓面白い未公開の企画書、ここにあるよ!↓」

ライトを下に向けるとそこには一束の未公開の企画書が!そう!未公開の企画書を愛する「未公開企画書ゴースト」が面白い企画書を隊員たちにサプライズで教えてくれたのだ!ありがとう!未公開企画書ゴースト!

古より数多くの未公開の企画書に目を通してきた、未公開企画書ゴーストがおススメしてきた企画書はこれだ!

映画『ゴーストバスターズ/100エーカーの森の戦い(仮)』

<企画のテーマ・訴求ポイント>

1984年に公開された『ゴーストバスターズ』は、仕事として幽霊退治を行う男たちの奮闘をコミカルに、そして当時の特撮技術を使って大迫力に描いたことによって、世界中で大ヒットを飛ばしました。コメディ畑のビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミスの三者三様のコミカルな演技、そしてNYCの摩天楼を襲う巨大マシュマロマンの邪悪な可愛さが非常に印象的な作品でした。その後も続編、リブート版が作成され、現在まで関連作品が4作品制作されております。

本企画書では2021年版に公開された『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の続編として、原点に返りNYCを舞台にした作品を企画しております。

本作でゴーストバスターズが立ち向かうのは、2017年にパブリックドメインになった『クマのプーさん』のぬいぐるみたちになります。『クマのプーさん』は著作権が切れたことにより、ディズニー作品だけでは無く、様々な作品に登場キャラクターを使用できるようになりました。現在でそのような試みがなされている映画は『プー あくまのくまさん』というB級ホラーのみですが、本企画ではより大きなスケールでゴーストバスターズとぬいぐるみたちの戦いを描きたいと考えております。作品の垣根を超えた大きなアッセンブルにより大ヒット間違いなしです!

<あらすじ with イメージキャスト>

前作で共闘したピーター(ビル・マーレイ)、レイモンド(ダン・エイクロイド)、ウィンストン ( アーニー・ハドソン)の誘いもあり、夏休みにニューヨークを訪れたフィービー(マッケナ・グレイス)、トレヴァー (フィン・ウルフハード)、キャリー(キャリー・クーン)の一家。キャリーに気のあるグルーバーソン先生(ポール・ラッド)も一家とともにNYCを訪れた。実業家となったウィンストンは一同に対して仮宿を提供したが、代わりにゴースト退治を手伝ってほしいと依頼する。NYCでは現在でもゴーストが暗躍しており、オリジナルメンバーの高齢化にあたり若いメンバーの手助けが必要との事だった。

その頃NYC郊外では一人の中年男性、クリス(ダニエル・ラドクリフ)がUBERの仕事からクタクタになって実家に帰ってきた。以前はNYCで一人暮らしをしていたが、コロナ禍の影響で仕事を失い、実家に戻って来たのだった。クリスが眠るベッドのそばには『クマのプーさん』に登場するキャラクターのぬいぐるみが大量に並べられている。特にプーさんのぬいぐるみはクリスのお気に入りで、小さい頃は学校に持っていく事もあった。その事で他の子どもたちからイジメられる事もあったが、クリスにとってプーさんのぬいぐるみは長い間心の支えとなっていた。

いつものようにUBERの仕事の愚痴をプーさんに話しかけていると、突然プーさんが言葉を喋り始めた。驚くクリスだったが、プーさんは構わずNYCの人間たちに復讐をするべきだとクリスに囁いた。実は地下から現れた凶悪なゴーストがプーさんに乗り移ったのだった。失業後まともな仕事にありつけず、UBERの仕事でも客に嫌な目に遭わされていたクリスはプーさんの誘いに乗る事を決意する。強大な力を持ったプーさんはゴーストたちを集め、街中のぬいぐるみに乗り移させるのだった。

順調にゴースト退治を進めていたゴーストバスターズの面々だったが、突然NYCを襲ったぬいぐるみゴースト軍団に苦戦を強いられる。しかしベテランゴーストバスターズの活躍もあり、NYCでゴーストたちを制圧することに成功した。窮地に陥ったゴーストたちはクリスの助けにより、ニューヨーク郊外のショッピングモールに逃げ込む。ゴーストたちはショッピングモール内の大量のぬいぐるみやオモチャたちの中に入り込み、そこにいた家族連れや授業員たちを人質に取ったのだった。

ショッピングモール内での戦いに再度苦戦を強いられるゴーストバスターズたちだったが、そこに援軍が現れる。それは同じくNYCでゴースト退治をしているライバル会社、ゴーゴーバスターズの面々(クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ)だったのだ。ゴーゴーバスターズの協力により、ゴーストバスターズは徐々にゴースト軍団を追い詰める。最後はゴーストたちが力を合わせて巨大プーさんを形成するも、最終的にはゴーストバスターズ・ゴーゴーバスターズ連合軍がゴーストたちに対して勝利を収める。二つのチームは互いの健闘を称えあいながら、それぞれの帰路に着くのだった。

訳:キャワグッチ企画書探検隊員、なっち

著作権フリーになった『クマのプーさん』のぬいぐるみたちとゴーストバスターズの戦いを想像すると思わず胸が熱くなる。女性版『ゴーストバスターズ』のメンバーとの共闘も嬉しい限りだ。やはり未公開企画書ゴーストの目は確かだなと感じずにはいられない。

引き続きキャワグッチ探検隊は失われた企画書を世界中で探していくことになる。読者の皆さんにも未発見の情報があれば是非キャワグッチ探検隊まで知らせてほしい!

ではまた会う日まで!さらばだ!

※この文章は一から十まで全てフィクションです。しかしこのフィクションを現実にするのはあなたかもしれない。

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

映画、それは海。海、それはしょっぱい。 Twitterは@penjin3