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キャワグッチ企画書探検隊

【キャワグッチ企画書探検隊】第8回 あの忠臣蔵がホラー映画になって帰ってきた⁉ 『TERRORS OF 47RONIN』の企画書を遂に入手だ!!

キャワグッチ企画書探検隊の一人は心霊スポットと言われているある神社を訪れた。神社の周りは長年整備されておらず、参道も雑草に覆われていた。しかし、こういう所にこそ埋もれたネタがあるに違いない…隊員は不安を抱きながらも一歩ずつ神社の奥へと足を進めていった。

すると隊員は神社の奥に小さな祠を見つけた!祠の中を覗くとそこには一束の書類が…それはなんと未公開の映画の企画書だったのだ!しめしめ…隊員が企画書を握りしめてその場を離れようとした瞬間、近くの井戸の中から白い服を着た髪の長い女が現れた!隊員は突然の事態にその場を動く事が出来ず、金縛り状態になってしまった!南無三…きっと怖ろしい幽霊に違いない…万事休すか…

その時どこからともなく一人の少年が颯爽と現れた!彼が履いていた下駄を蹴り飛ばすと女に命中!そして今度は彼の投げた黄色と黒のちゃんちゃんこが女を包み込むと、女は悲鳴を上げながらそのちゃんちゃんこの中に消えてしまったのだった…

「人間がこんな所に来てはいけないよ。」

前髪で片目が隠れた怪しげな少年は下駄をカランコロンと鳴らしながら、いつの間にかその場からいなくなってしまった…

この世には人間には思いもよらぬ不思議な出来事があるものだ…隊員はその事を胸に刻みながら安堵の内に帰路についた。

隊員が命からがら入手した企画書の内容はコレだ!!

新企画・映画『TERRORS OF 47RONIN(仮)』

<企画のテーマ・訴求ポイント>

「忠臣蔵」は家臣たちが主君の仇を討つというシンプルで共感を呼ぶストーリーとなっているため、江戸時代から現代に至るまで形を変えながら様々なメディアで演じ続けられている演目です。

2013年にはキアヌ・リーヴスを主演に据えて『47RONIN』としてハリウッドでリメイクされました。興行成績は振るわなかったものの、2022年には300年後の世界を舞台にした『47RONIN -ザ・ブレイド-』という続編も作られました。たくさんのサムライたちが仁義をかけて敵と死闘を繰り広げるというストーリーが世界中の人々を惹きつけているのだと思います。

今回のリメイク作品では「忠臣蔵」の原点に返り、史実を元に江戸時代を舞台にしたストーリーにしたいと考えております。

ただ今作では赤穂藩士が主人公ではなく、吉良上野介の視点から「忠臣蔵」を捉え直します。襲われる側の吉良の恐怖を描くことにより、ホラー的な要素を持った作品として「忠臣蔵」に新たな輝きを与えることを目指します。

<あらすじ with イメージキャスト>

朝廷の勅使が江戸に来るにあたり、接待役として選ばれた赤穂藩当主の浅野内匠頭(生田斗真)。吉良上野介(香川照之)は作法に通じたベテランとして、浅野内匠頭の指南役に選ばれた。初めは丁寧に教えていた吉良だったが、浅野の記憶力の悪さ・要領の悪さから徐々に声を荒らげる場面が増えてしまう。吉良と浅野の関係が悪化するにつれて、吉良は浅野から逆ギレのような態度を受けることも多かった。

そんな中腹に耐えかねた浅野は突如江戸城の松之廊下で吉良を斬りつける。吉良は額に大きな傷を負うが、一命は取り留めた。この事件により浅野内匠頭は即日切腹を命じられ、赤穂藩には取り潰しの命が下った。吉良は今回の事件ではお咎め無しとなったが、良心の呵責と額の傷の痛みから眠れない日々を過ごしていた。ある日吉良が夜中に目を覚ますと、枕元に血だらけの浅野内匠頭の霊が現れる。霊は吉良の耳元でこの恨みは必ず返すと囁いた。

不安で眠れない日々を過ごす吉良は、赤穂浪士が吉良邸への襲撃計画を立てているという噂を耳にする。吉良は先手を取るため、浪人を雇い赤穂浪士たちを闇討ちするという計画を立てた。その襲撃計画を実行に移した結果、47人の赤穂浪士を討ち取ることに事に成功し、その証として赤穂浪士の体からそぎ取った47個の耳が吉良の前に並べられた。その結果に安心した吉良だったが、47個の耳は突如として消えてしまう。再び大きな不安に襲われた吉良が夜中に目を覚ますと、浅野内匠頭の霊と宙に浮かぶ47個の耳が吉良の前に現れた。霊は不敵な笑みを浮かべると、暗闇の中に消えていった。

元禄15年12月14日雪が降りしきる夜、吉良はただならぬ気配に目を覚ます。家臣によると得体の知れぬ侍たちが吉良邸を襲撃しているのだという。吉良が屋敷の中を逃げ惑う際に目にしたのは、片耳を失った顔面蒼白の侍たち、かつての赤穂浪士の姿だった。

この世の者とは思えない侍たちの戦いぶりに、吉良邸の家臣たちは全滅する。最後には吉良上野介も、47人の赤穂浪士と浅野内匠頭の霊に取り囲まれながら壮絶な死を遂げる。事件後屋敷に入った者たちが見たのは、夥しい吉良家の家臣の死体と47個の耳に取り囲まれた吉良上野介のバラバラの死体だった。

「忠臣蔵」のホラー的な解釈は大変興味深い。時代劇というジャンルは現在下火になっているものの、この企画が実現した暁には時代劇の再興も夢では無いとつい妄想してしまう。A24あたりの配給会社がこの企画書の映画化を目論んでいるに違いない。

引き続きキャワグッチ探検隊は失われた企画書を世界中で探していくことになる。読者の皆さんにも未発見の情報があれば是非キャワグッチ探検隊まで知らせてほしい!

ではまた会う日まで!さらばだ!

※この文章は一から十まで全てフィクションです。しかしこのフィクションを現実にするのはあなたかもしれない。

追記:恐ろしい霊の仕業により配役が変更になりました。(2024/2/11)

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