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特集

【ムビトイ万博2025】グリズリー映画パビリオン

どうもこんにちは。グリズリー界のウィリアム・ガードラー、グリアム・ガードラーです。
私が建設したパビリオンは、やはりここはグリズリーならではということで、そのまま「グリズリー映画パビリオン」となります!
グリズリーが出てくる映画というものは、人間の皆様からすると普段はあまり意識することはないかもしれませんが、人間界には意外にもグリズリー映画がそれなりに存在しています。
今回はそれらのグリズリー映画たちを、私自身も未見のもの、断片的には観たもの、ちゃんと観たことがあるものに分けてご紹介していきたいと思います!
それでは早速やってまいりましょう!

未見の映画たち

グリズリー(1976)

グリズリーにあるまじきことだとは思っていますが、実はこの作品は観たことがありません。だって観られる機会が少なすぎるんだもの!
内容としては、「ジョーズ」の内容をほぼそのまま踏襲してサメをクマに置き換えたような内容という理解。
この作品を機に「グリズリー」という呼称が広まったというイメージもあり、グリズリー映画、クマ映画としてどころか、グリズリー的にも相当な重要作だと思うので、何とかして見てみたいものです。

よくよく調べると、巨大人喰いグリズリーという設定ながら、撮影には本物のグリズリーも使われていたとのことです。俺も出演したかったな…

レヴェナント/蘇えりし者(2015)


アレハンドロ・イニャリトゥ監督のこの映画、グリズリーが出てくるシーンがあるのは知っていたため、今回のパビリオン建設に際してグリズリー登場シーンだけでも観ておこうと思ったのですが、観る前に見放題配信が終了してしまったため叶わずでした…。

序盤でディカプリオがグリズリーに襲われるシーンがあり、それが映画内の悲劇の引き金になるという内容のようで、それなりに重要なキーポイントとしての役割をグリズリーが果たしている映画なのではないでしょうか。
昔そのシーンの紹介を見た限りではCGのグリズリーが使われていましたが、私に出演オファーが来なかったことが残念でなりません。俺もディカプリオと共演したかったな…。

断片的に観た映画

ドクタードリトル2(2001)


動物と話せる医者、ドリトル先生(エディ・マーフィー)が活躍するコメディ映画シリーズの二作目。この二作目では、なんとグリズリーが作品の主軸として登場します。
概要としては、幼い頃からサーカスのクマとして育てられたグリズリーのアーチーが野生に戻るためにドリトル先生と奮闘するという、グリズリーの野生復帰を描いた作品。なんとアーチーだけではなくヒロイン役のグリズリーまで出てくる!俺も出演したかったな…
今回の執筆にあたり断片的にだけ観ましたが、グリズリーが喋りまくるし、その活躍度合いはかなり大きいです。機を見てしっかり最初から最後まで見て、グリズリー考証がどの程度しっかりしているか確かめたいものです。
(実際はパシフィックウエスタンベアというクマらしいが、カリフォルニアのクマということでグリズリーということにしておこう!)

ちゃんと観た映画たち

キートンの大列車強盗(1928)


これは今回のパビリオン建設中にたまたま鑑賞し、急遽加えることになった映画。
映画自体も期待を超えた傑作でしたが、なんとこの映画、途中で一瞬だけですがグリズリー(?)が登場し、雷雨の中キートンを驚かせる役回りを演じています!(雷の表現のために点滅する照明の下、何が何だか分からないという感じで戸惑いながら撮影されているようにも見えましたが…)
かのバスター・キートンと共演したクマ、正直なところ非常に羨ましい限りです!

12モンキーズ(1995)


テリー・ギリアム監督の個性が光る、タイムトラベルものの傑作であるこの映画、登場時間は短いですが、なんとこの映画もグリズリーが登場する、隠れグリズリー映画となっています!
更に登場シーンは二箇所!過去と未来を行き来するストーリーとなっている今作において、冒頭の地上から人類がいなくなった荒廃した未来世界で堂々の登場を果たし、その40年前の設定となる過去世界でも、終盤の動物園からの動物大脱走シーンにて、先祖(?)のグリズリーが抜群の存在感を見せる名シーンが登場します!未来パートの方に至っては、なんとあのブルース・ウィリスがグリズリーに恐れをなして逃げ出すという展開!
見た目からすると恐らく両方のシーンで同じグリズリー俳優が演じていますが、オファーさえあれば是非とも出演したかった…

実はこの映画のグリズリーに関して、私はある一つのアイデアを持っています。それは「12グリズリーズ」の構想です。
作中では過去世界でグリズリーが解放された後、人類が滅ぶことが示されていますが、その混乱の世界の中で、過去世界の祖父グリズリー(祖父ズリー)が動物界の頂点に登り詰めるまでのサクセスストーリーと、40年後の未来世界の孫グリズリー(孫ズリー)が、荒廃した地上世界で奮闘するストーリーが交互に展開するというオリジナリティ溢れる構成の映画を製作すれば、きっとこれまでにない、過去作にも劣らない面白い映画作品にもなり得ると思います。この構想が実現し、私主演での「12グリズリーズ」製作のオファーが来ることを、私は今も待ち続けているのです。
ユニバーサル映画さん、是非ともオファーをお待ちしております。

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990)


グリズリー映画パビリオンの最後を飾るのは、世界有数の人気映画シリーズの完結編であるこの映画!ご存知の方も多いかもしれませんが、なんとこの映画でも、マイケル・J・フォックスとの共演で圧倒的な貫禄を見せるグリズリー俳優が登場します!
映画の序盤、前作で1885年に飛んでしまったドクを探すため、同時代へと向かったマーティが、「ネイティブ・アメリカンだ!(Indians!)」の襲撃によって壊れたデロリアン(タイムマシン)をほら穴に隠しますが、なんとそのほら穴がグリズリーの住処!その圧倒的な威嚇を前に、マーティは恐れ慄き、デロリアンを放棄して逃げ出します!まさしくグリズリー史に残る屈指の名シーンと言って良いでしょう!

実はこのシーンに関して、私はある一つのアイデアを持っています。それは「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART4」の構想です。
シリーズのプロデューサー兼脚本担当だったボブ・ゲイルは、「これ以上語るべきストーリーは無い」として、PART3以降の続編製作を一貫して拒否し続けています。しかし本当にそうでしょうか?私には、まだ語られていない、語られるべきストーリーがあるように思えてならないのです。
あのほら穴にいたグリズリーが、マーティの不在の間にデロリアンを修理して時間旅行に出かけていたとしたら?グリズリーの歴史を書き換えるために人知れず奔走していたとしたら?
その切り口でストーリーを展開させれば、きっとこれまでにない、過去作にも劣らない面白い映画作品にもなり得ると思います。この構想が実現し、私主演でのPART4製作のオファーが来ることを、私は今も待ち続けているのです。
ユニバーサル映画さん、是非ともオファーをお待ちしております。

いかがでしたでしょうか?グリズリー映画って、やはり思った以上にいろいろあるもんですね!タイムトラベルものかつユニバーサル映画の作品も二作品あったので、タイムトラベルもの作品、ユニバーサル映画作品は、案外グリズリーとの相性が良いのかもしれません!
このパビリオン建設と、12グリズリーズ、バックトゥザフューチャーPART4の製作をきっかけにグリズリー映画、クマ映画が注目を集め、クマ映画ブームが到来したらいいなと、私は願ってやみません!来れ、クマ映画旋風!

あとがき

この他に未見の映画として「グリズリーマン」(2005)という作品がありました。ただ、こちらはティモシー・トレッドウェルという熊愛好家がグリズリーに襲われて亡くなるまでに撮った映像をもとに作られたドキュメンタリーとなっており、内容が内容だけに前述の他の作品と並べて軽々しく書くのが憚られるため、今回はパビリオンには含めずにおきました。こちらも機会が得られればぜひ観てみたいと思っています。

最初に紹介した「グリズリー」については、実は監督のウィリアム・ガードラーの意志を継いだ(?)続編として「グリズリー2」(1983)という作品も存在しているらしく、なんと無名時代のジョージ・クルーニー、ローラ・ダーン、チャーリー・シーンが完全なるチョイ役で出ているそうなのですが、ちょっとそちらまでは手が回りませんでした…。
他にも調べると「グリズリー・レイジ」やら「ワイルドグリズリー」やら「グリズリー・パーク」やら「グリズリー2010」やら、嘘みたいなB級以下の映画も実在しているようなのですが、そちら方面も全く守備範囲外で…今後研究を進めて、取り扱う機会が持てれば良いものです。

(終)

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