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たまに面白い映倫

【たまに面白い映倫】第31報 『インランド・エンパイア』と『男たちの挽歌Ⅱ』

〈このコーナーはたまに面白い映倫の年齢区分指定理由や文章表現などを紹介するコーナーです〉

上記の定型文に反して前回同様に待ってましたのリバイバル上映速報。今回は2025年10月に審査が完了した作品を2本。本来なら速報ではなく面白い映倫文を載せたいところですが、最近はハリウッドの低迷と円安のダブルインパクトで審査作品一覧を眺めているとリバイバル上映作の新規審査(古い映画はそもそも公開時に映倫がなかったり、現在とは審査基準が異なったりするので、リバイバル上映作は再審査されることがある)映倫文がよく目に付くようになり、目に付いたからには紹介せずにはいられない、というわけです(引用はいずれもhttps://www.eirin.jp/より)

インランド・エンパイア

キャリアの下り坂にさしかかった大女優ニッキー・グレースは、ひさしぶりに手応えのある大役をゲットして喜ぶのだが……。多層現実ドラマ。(※劇場再公開向け作品)(3時間)

今年1月に逝去したアメリカ映画界のカルト貴公子デヴィッド・リンチの追悼リバイバルとしてはキャリア中期の代表作『マルホランド・ドライブ』が既に公開されていますが、この時期に審査完了ということは一周忌に合わせるつもりなのか、カルト度合いではおそらくリンチのフィルモグラフィー中最高の『インランド・エンパイア』もめでたくリバイバル決定。リンチの脳内探検の如し3時間は内容と意味を理解できている人が世界に8人ぐらいかと思われますが、理解など超越した魅惑の映像世界は必見、ハリウッドにおけるニーナ・シモン再評価のきっかけとなったかもしれないエンドロールのダンスは感涙必至でございます。前回公開時は映倫区分PG-12でしたが再審査の結果めでたく全年齢対象に。お子様の情操教育にぜひ!

男たちの挽歌Ⅱ

親友マークの死を悼みながら服役していたホーは、刑事である弟キットに頼まれ偽札製造組織の潜入捜査に協力することに。重要証人ロンをニューヨークに避難させるが、そこでホーは命を落としたマークの双子の弟ケンと出会う。ノワール・アクション。銃器による殺傷流血の描写がみられるが、親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます。(※劇場再公開向け作品)(1時間43分)

ついにやってきた!!!『男たちの挽歌Ⅱ』を再び映画館のスクリーンで見られる日がついにやってきた!!!もはや説明は不要でしょう、香港ノワールの金字塔にしてありえない量の火薬と銃弾と香港パッションが画面を覆い尽くすジョン・ウー渾身の打ち上げ花火!前作『男たちに挽歌』は数年前に4Kデジタルリマスター版がリバイバル上映されましたが、1作目を見たからには続けて見ずにはいられない2作目はリバイバルの音沙汰がなかったもので、ようやくの上映にこぎ着けた配給のツインさんとおそらくリバイバルのきっかけとなった『トワイライト・ウォリアーズ』にはただただ感謝でございます。前作は「刺激の強い銃器による殺傷・出血の描写」を理由としてR-15となったものの、再審査の結果、今作はPG-12。日中関係悪化の中で果たしていつ公開されるのかは不明瞭ですが、公開された暁にはご家族で爆破と銃弾と香港パッションの祝宴をお楽しみ下さい!ちなみに、というと失礼かもですが、こちらも香港映画の名作『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2』もツインさん配給でリバイバル上映されるもようです。乞うご期待!

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ゆるふわ映画感想ブログ映画にわか管理人。好きな恐竜はジュラシックパークでデブを殺した毒のやつ。Blueskyアカウント:@niwaka-movie.com