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【アカデミー賞特集2023】今年のオスカーはたぶんおそらくきっとこれ!アカデミー作品賞大予想!(その2)

授賞者には黄金のオスカー像が渡されるアカデミー賞の最高賞、アカデミー作品賞ほど有名な映画品質保証はないんじゃないだろうか。いわゆる世界三大映画祭といえばカンヌ、ヴェネツィア、ベルリンであり、それぞれの最高賞受賞作はその年のもっとも優れた映画・・・かどうかはともかくそれに限りなく近いものと映画業界に認知されるにも関わらず、三大映画祭の蚊帳の外に置かれたアカデミー作品賞の威光は三大映画祭最高賞の栄誉など覆い隠してしまう。カンヌで最高賞パルムドールを獲ったから、ヴェネツィアで最高賞金獅子賞を獲ったから、という理由で映画を見る人は映画マニアには珍しくないとしても、そうでない人では少数派だろう。テレビCMやウェブ広告に「本年度アカデミー作品賞受賞!」の文句が踊っていれば映画にさほど興味はなくてもなんとなくその映画を見てみようかという気にさせる、そんな力が依然としてアカデミー作品賞にはある。

さてさてそのアカデミー作品賞、今年のノミネート作は次の10本。

・西部戦線異状なし
・アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
・トップガン マーヴェリック
・イニシェリン島の精霊
・逆転のトライアングル
・エルヴィス
・エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
・フェイブルマンズ
・TAR/ター
・ウーマン・トーキング 私たちの選択

パッと見の印象はバラエティ豊か。混戦と言われる今年のアカデミー作品賞だが(でもそう言われない年はないと思う)、似たような指向を持つ映画が複数並んでの混戦というより、まったく指向の異なる作品がいくつも並んでいるため予想がしにくいという感じである。しにくいならばやってやろうじゃない作品賞予想。というわけで10本のうち6本しか見てない分際で一丁前に予想を立ててみたいと思う。

先に結論:今年の作品賞受賞作は・・・

たぶん『イニシェリン島の精霊』だと思いますはい。こちらは『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督によるシニカルで不思議な寓話コメディ、時は1923年ところはアイルランドの長閑な島でそれまで親友と思われていた二人のオッサンの中が突如決裂、なんとか仲を修復しようとするオッサンとそれを頑なに拒むオッサンの意地の張り合いはやがて思わぬ方向へというお話でございます。主演コリン・ファレル、共演ブレンダン・グリーソン。うーむ、渋い。お話も渋ければキャストも渋くとてもアカデミー賞の華々しいレッドカーペットをカメラ横目に歩くような作品とは思えません。

ではどうしてそんな地味な作品がアカデミー作品賞を獲得すると言えるのか?以下、その理由を消去法で述べてみよう。

受賞の理由その1:ジャンル映画の冷遇

アカデミー作品賞には結構その年度の大ヒット娯楽大作がノミネートされる。たとえばMCUの『ブラックパンサー』や『ボヘミアン・ラプソディ』、『マッドマックス:怒りのデス・ロード』などはいずれも作品賞ノミネート作、少し遡れば『アバター』や初代『スター・ウォーズ』も実はそうだったりする。ノミネート資格は基本的には興行成績とは関係ないので(ただし指定地域で指定期間上映されていることが条件)こうしたセレクトはやや意外にも感じられるかもしれないが、おそらくこれはアカデミー賞が賞である以上にショウであることが大いに関係している。

スーパーボウルのハーフタイム・ショーと同じようにテレビで生中継されるアカデミー賞はその放映権が主要な資金源。このあたりアカデミー賞が三大映画祭には含まれない理由でもあるのかもしれないが、生中継される豪勢なショウであるならやはり視聴者を引きつける目玉作品がどうしても必要になる。そこで白羽の矢が立つのが大ヒット娯楽大作なのだ。近年では『ノマドランド』がオスカーを手にした2020年の第93回はこうした作品がノミネートされなかった例外的な年だが、この年のアカデミー賞は例年ほどには話題にならなかったと記憶している。

というわけで『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『トップガン マーヴェリック』は話題性のための賑やかしと考えてまぁ間違いないだろう。これらのノミネート理由は邪推にはなるが客引きであり、受賞はほとんど考えられない。慣習的にヒューマンドラマが高い評価を得るアカデミー作品賞ではホラーやSF、アクションやファンタジーといったいわゆるジャンル映画はノミネートこそすれ受賞することは滅多になく、その数少ない例外は『シェイプ・オブ・ウォーター』や『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』、『羊たちの沈黙』や『フレンチ・コネクション』だが、いずれもジャンル映画の体裁を取りつつもジャンル映画的な快楽とは別のもの、多くは人間の心の葛藤や深い闇といったハードな人間ドラマを核心に据えている点が受賞を後押ししたと考えられる(『フレンチ・コネクション』はまた少し違うが)

長いアカデミー賞の歴史を振り返れば『エクソシスト』や『時計じかけのオレンジ』、『ジョーズ』や先にも触れた『スター・ウォーズ』、最近では『メッセージ』や『ブラックパンサー』、『マッドマックス:怒りのデス・ロード』といった、それぞれのジャンルでのマスターピースが多数ノミネートされているが、いずれも技術賞中心の受賞に留まり作品賞は逃している。今回のアカデミー作品賞にノミネートされたジャンル映画は『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『トップガン マーヴェリック』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』だが、もしこのいずれかが受賞すれば歴史に残る快挙といえる。

受賞の理由その2:大作より小品が強い

受賞の理由その1と重複するところもあるが大作を賑やかしでノミネートしといてオスカーは渡さないというなかなかエグい選定をするアカデミー会員たちは大作よりも小品を好む。その最たる例は1977年の第50回、この時のオスカーはウディ・アレンの恋愛悲喜劇『アニー・ホール』だが、これと競ったノミネート作が『スター・ウォーズ』。また、1999年の第71回も有名だろう。この年の作品賞は『恋に落ちたシェイクスピア』という今では誰も見ないロマンティック・コメディだが、これと競ったノミネート作が戦争映画史上の傑作『プライベート・ライアン』と『シン・レッド・ライン』なのだ。

実はこうした小品志向は比較的最近のもので、おおむね1960年代中盤以前のアカデミー作品賞を見渡せば『風と共に去りぬ』や『ベン・ハー』(1959)、『アラビアのロレンス』といった当時の超大作・超話題作も社会派の文芸映画などに混ざって受賞している。転機はアメリカ・ニューシネマの流行だ。それまでのスタジオで撮影される超大作へのアンチテーゼとして屋外ロケを多用し若者たちやマイノリティの現実をドライに描きだすニューシネマの革新性をアカデミー賞も無視することはできず、『真夜中のカーボーイ』や『カッコーの巣の上で』は作品賞を受賞し、『ファイブ・イージー・ピーセス』や『明日に向って撃て!』などニューシネマの代表作はいずれもノミネートされている。しかし『ロッキー』の作品賞受賞によって再び潮目が変わる。この時期70年代後半、ニューシネマは既に下火だったこともあり、アカデミー作品賞の傾向もまるで暗くて虚無的なニューシネマの反動であるかのように軽妙洒脱でヒューマニスティック、そして教育的かつ融和的な、一言で言えばご家族でご覧いただける映画が多く受賞するようになる。その代表例は『クレイマー、クレイマー』や『恋におちたシェイクスピア』だろうか。

こうした傾向がまた少し変わってくるのは2000年代前半。2005年はポール・ハギスの『クラッシュ』、2007年コーエン兄弟の『ノーカントリー』、2009年はキャスリン・ビグローの『ハート・ロッカー』と、アート系というほどでもないにしても、確固たるスタイルを持った作家性の強い監督による、派手さはないが丹念に作り込まれた中規模作品が作品賞に選ばれるようになる。そしてこれは近年もあまり変わらない。

そうしたことからゴージャスな伝記映画『エルヴィス』、スケールの大きな戦争映画『西部戦線異状なし』は作品賞候補から除外してもいいように思われる。とくに後者は同原作の最初の映画版が第3回作品賞を受賞しているのもあり、また戦争映画もジャンル映画に近いものとしてアカデミー賞では扱われ『プライベート・ライアン』『シン・レッド・ライン』『史上最大の作戦』『ダンケルク』『地獄の黙示録』といった映画史に残る傑作ですら受賞を逃していることから、受賞の可能性は相当低いと考えられる。

受賞の理由その3:個性より普遍性重視

これまた前項と重複するところもあるが、現在のアカデミー作品賞では強い作家性を持ちつつも己の世界には耽溺せず、あくまでも万人に向けて作品を撮る監督の作が高く評価される傾向にある。現在の、としたがこれは最近に限らずアカデミー作品賞の基本的な傾向といってもよく、いかに作品として破格であっても『地獄の黙示録』は作品賞を獲ることができなかったし、オールタイム・ベストの集計を取れば上位常連の映画史上の名作『2001年宇宙の旅』に至ってはその難解な内容ゆえかそもそも作品賞にはノミネートすらされていない(監督賞も受賞を逃し獲得したのは特殊視覚効果賞のみ!)

では万人向けの作品とはどのようなものかというと、基本的にはヒューマンドラマやラブストーリー、コメディがそれに該当するようだ。それらの要素が偏ることなくバランス良くブレンドされた映画はアカデミー賞では評価が高いように思われる。例を挙げれば『アニー・ホール』『恋に落ちたシェイクスピア』『英国王のスピーチ』『アメリカン・ビューティー』『グリーンブック』などか。そこに社会性や社会風刺が加わればなおよく、コメディの場合はスラップスティック・コメディのような言わば動きのあるコメディよりも、台詞や状況で笑わせる舞台劇的なコメディの方が強い。

こうしたことから今回のノミネート作の中では個性の際立つ『TAR/ター』『逆転のトライアングル』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は、それぞれ部分的にはアカデミー作品賞の傾向と合致しているものの、トータルでは受賞可能性は低いと考えられるのだ。

受賞の理由その4:リベンジ受賞が結構ある

これはアカデミー作品賞の面白いところなのだが、一度作品賞を逃した監督が数年の内に再度の作品賞にノミネートすると、今度は受賞するということがある。また逆に、一度アカデミー作品賞を受賞した監督は数年以内には受賞しないということもある(例外は『ゴッドファーザー』『ゴッドファーザー PARTⅡ』がいずれもオスカーに輝いたフランシス・フォード・コッポラ)。実際に作品賞でオスカーを手にするのは監督ではなくプロデューサーなのだが、とはいえ作り手の側の作品の顔はやはり監督。そしてプロの批評家や目利きの映画監督が受賞作を選ぶのではなく、数千人とも言われる業界関係者のアカデミー会員が投票で受賞作を決めるアカデミー作品賞では、監督に対してある種の温情といったものが働くのだ。

こうしたリベンジ受賞の歴史は古く1937年の第10回において『失はれた地平線』がノミネート止まりだった人情映画の名匠フランク・キャプラは翌年『我が家の楽園』で、1939年の第12回に名作『駅馬車』で作品賞を逃した巨匠ジョン・フォードは翌々年の第14回に『わが谷は緑なりき』で作品賞を受賞している。最近の例では1995年の第68回、『アポロ13』がノミネートされたロン・ハワードは2001年の第74回に『ビューティフル・マインド』で作品賞受賞。同年『ロード・オブ・ザ・リング』が作品賞にノミネートされたピーター・ジャクソンは二年後の第76回では『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』で受賞。更に同年『ミスティック・リバー』でノミネートされたクリント・イーストウッドは翌年『ミリオンダラー・ベイビー』で受賞・・・となんだかこのへんは数珠つなぎみたいである。ちなみにその年に『アビエイター』でノミネートされたマーティン・スコセッシも二年後に『ディパーテッド』で作品賞受賞。面白いのは、これらの多くが作品賞を受賞した作品よりもノミネート止まりだった作品の方が完成度が高い。「やっぱりあのとき票入れとけば良かったなぁ・・・」という後悔の感情が投票行動に影響しているのかもしれない。

さてそれを考えた時に除外候補となるのはスティーブン・スピルバーグ監督の『フェイブルマンズ』。決して悪い作品ではないしアカデミー会員の好みにも合う洒落た小品だが、代表作のほとんどがアカデミー作品賞にノミネートしていて『シンドラーのリスト』で一度オスカーを手にしているスピルバーグに、今更オスカーを渡そうという気分にはあまりアカデミー会員たちもならないんじゃないだろうか。逆に、受賞候補として浮上するのは2017年の第90回に『スリー・ビルボード』でノミネートされたマーティン・マクドナーの『イニシェリン島の精霊』である。

受賞の理由その5:日本での公開時期

2023年3月10日現在、日本で公開されていない今年度アカデミー作品賞ノミネート作は『ウーマン・トーキング 私たちの選択』と『TAR/ター』の2本。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と『フェイブルマンズ』はアカデミー授賞式と合わせる形で先週金曜から全国ロードショーが始まっており、『イニシェリン島の精霊』は今年1月末に公開。それ以外の作品は昨年に公開済み。

映画のブッキングには様々な事情が絡むが、その中にはアカデミー賞もあるだろう。映画の祭典アカデミー賞に合わせて興行を盛り上げられそうな作品はできるだけ授賞式の近くに公開を狙い、反対にあまりアカデミー賞効果の期待できなさそうな作品、すなわちこれが受賞することはないだろうと業界関係者の目から見て判断された作品はアカデミー授賞式とはあまり関係ない時期に回されるというのは、これは憶測に過ぎないがありそうな話ではある。

こうしたことから『ウーマン・トーキング 私たちの選択』も、まだ見ていないのでなんとも言えないところもあるが、一応作品賞候補から除外していいのではないかと思われる。

受賞の理由その6:複雑な映画は好まれない

幾度もアカデミー作品賞にノミネートしながらも現在のところオスカー獲得には至っていない、または至らぬままこの世を去った超有名監督たちがいる。クエンティン・タランティーノ、ポール・トーマス・アンダーソン、ロバート・アルトマン、スタンリー・キューブリック、オーソン・ウェルズなどがそうだ。言うまでもなくいずれの監督の作品も評価は非常に高く、映画のオールタイム・ベスト企画などがあれば全員が必ず上位に入ってくるといっても過言にはならないだろう。

この名監督たちの共通項はなんだろうか?色々あるかもしれないが、その一つは主人公が明確に存在しその成長や変化の描かれたわかりやすいストーリーの映画をあまり撮らなかった、という点じゃないかと思う。タランティーノの作品賞ノミネート作『パルプ・フィクション』は1本1本のストーリーは単純だがそれらを自在に組み合わせてモザイク状の群像劇にすることでパズルのような面白さを作り出している。面白いがこれは複雑な映画だし、主人公と呼べる人物も存在しなければ、その人間的成長も描かれない。ポール・トーマス・アンダーソンの作品賞ノミネート作『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』は明確な起承転結のない叙事詩のような構成を取っており、主人公の石油王がその欲と油にまみれた人生の中でどう変化し何を得たか、という心の内面は察することはできても答えが明かされることはない。これもまた複雑な映画と言えるだろう。

こうした理由から観客や批評筋には高く評価されてもアカデミー会員にはあまり評価されないと考えられる今年のノミネート作は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と『逆転のトライアングル』ではないかと思われる。


・・・と、このように消去法で作品賞を受賞しない作品の傾向を挙げていくと、おそらく一番減点が少ないのが『イニシェリン島の精霊』なのです。

おわりに:その他の部門の受賞予想

せっかくなのでオマケとして他の部門の受賞予想も載せとく。作品賞の方はこれまでの受賞作リストとにらめっこしながら結構考えたが、こちらに関してはなんとなくの印象と思いつきでしかないのでそのへんご了承ください。

監督賞。これはもう『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で決定じゃない?作品賞は『イニシェリン島の精霊』だけど独創性があって諸々手間がかかってそうなのは『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』だから監督賞はあげますよ的な。

主演男優賞。『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザーかなぁ。怪演してるみたいですし。主演女優賞はまぁ『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のミシェル・ヨーでしょうね。これまでの功績も含めてというか。助演男優賞は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のキー・ホイ・クァンも一人何役にも挑戦して頑張っていたがあまり深みのある芝居ではなかったので、これは『イニシェリン島の精霊』のブレンダン・グリーソンかも。助演女優賞は『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のアンジェラ・バセットが貫禄あってよかったので、個人的な好みですがそれで。

脚本賞。これは案外むずかしい。発想の面白さでは『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のダニエルズ。でも人間洞察の深さでは『イニシェリン島の精霊』のマーティン・マクドナー。ただ『イニシェリン島の精霊』が仮に作品賞を獲るなら、じゃあ脚本賞は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でという感じにはなるかもしれない。脚色賞はさっぱりわからないから、黒澤明の例の名作をリメイクした『『生きる LIVING』のカズオ・イシグロで。この人もアカデミー賞には何度か絡んでる人のはずなのでリベンジ受賞枠かもしれない。

国際アニメ長編賞はなんだか冴えないラインナップだが、『私ときどきレッサーパンダ』で。国際長編映画賞は1本も見てないからわかんないなぁ。ツイッターで好評を見たので『アルゼンチン1985 〜歴史を変えた裁判〜』で。長編ドキュメンタリー映画賞も見てないからわからないが、時節側ロシアの野党指導者を題材にした『ナワリヌイ』が受賞するかも。短編ドキュメンタリー映画賞。これも全然わかんないから『マーサ・ミッチェル -誰も信じなかった告発-』ってやつで。短編映画賞、『真冬のトラム運転手』。短編アニメ映画賞、『ぼく モグラ キツネ 馬』。これもう完全に適当です。

作曲賞。これは『バビロン』のジャスティン・ハーウィッツでいい。歌曲賞は微妙だが『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の「This Is a Life」はよかったと思う。音響賞。これは『西部戦線異状なし』でしょ。美術賞は『バビロン』だと思うけど、これ『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ノミネートされてないんだ。ちょっと意外ですね。

撮影賞。『エンパイア・オブ・ライト』のロジャー・ディーキンス。これは本当に素晴らしかったです。メイクアップ&ヘアスタイリング賞。うーん・・・『西部戦線異状なし』かなぁ?衣装デザイン賞ははい『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で。『バビロン』も良かったけどね。編集賞も『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でしょ。よくこれだけの素材をこう1本にまとめたな的な労いも込めて。最後に視覚効果賞。これはさすがに『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が獲るんじゃない?SFってこういう技術賞はいつも獲るんですよね、作品賞は獲れないけど。

というわけで、お粗末様でした。みなさまもよいアカデミー賞を!(?)

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ゆるふわ映画感想ブログ映画にわか管理人。好きな恐竜はジュラシックパークでデブを殺した毒のやつ。Blueskyアカウント:@niwaka-movie.com