2023年初頭に結成された、秘密組織：キャワグッチ企画書探検隊。日々世界中から収集した企画書に目を通すべく、日夜作業に励んでいた。全ては順調に行っているように見えた…そうあの日までは…。

3月某日いつものように作業を行っていたキャワグッチ探検隊の面々だったが、その本部事務所に突如としてロケット弾が撃ち込まれてしまった！窓ガラスを突き破って飛び込んできたロケット弾は事務所内で爆発！幸いにも隊員たちは軽傷で済んだが、事務所内の設備は破壊され、折角世界中から集めた企画書も塵と化してしまった…。隊員たちはあまりの事に呆然とし、泣き始めるものもいたという。犯人はまだ捕まっていないが、おそらくキャワグッチ探検隊の活動を良く思っていない、闇の国際シンジケートによる犯行だと思われる。

キャワグッチ探検隊再建には時間を要したが、現在は事務所本部を移動し、ケガから回復した探検隊によって改めて失われた企画書探しが始まっている…。

そんなキャワグッチ探検隊再建の最中、探検隊はある道の駅のそばで開かれていたフリーマーケットで一つの企画書を発見した！300円で競り落としたその企画書は、あの怪作『ミッドサマー』の続編の企画書だったのだ！

2019年に公開された『ミッドサマー』はスウェーデンの人里離れた村を舞台にしたサイコロジカルホラーだ。過去の家族を巡る事件によって心的外傷を負った、女子大学生ダニー（フローレンス・ピュー）の視点を中心に、その村を訪れた大学生たちが怪しげな因習に徐々に巻き込まれてしまう様子を描いた、なんともイヤなホラー映画だ。

花盛りの白夜の明るい背景とは裏腹に、監督アリ・アスターの登場人物と観客をジワジワと追い詰めてゆくイヤな演出が光る本作だったが、その話題性の高さから続編の話が秘密裏に進んでいたと思われる。

探検隊が極秘に入手した『ミッドサマー2』の企画書のストーリーはこうだ！

＜『（仮）ミッドサマー2 / 俺らこんな村イヤだ！』のあらすじ＞

前作よりホルガ村で生活をする事を選んだダニー。ホルガ村で伴侶をあてがわれ、娘も授かった事で心安らかに生活していたダニーだったが、ホルガ村での生活に何か物足りなさ、そしてどことなく窮屈さを感じていた。

一方イギリスで一人暮らしていた、ローワン・アトキンソン演じるトニー。ショッピングセンターでノルウェー旅行のくじ引きに当たったトニーは空港へ張り切って向かうが、そこで見ず知らずの男とぶつかってしまう。そのはずみで互いのチケットを落してしまった二人はそれぞれ誤ったチケットを拾ってしまう…。

チケットが入れ替わってしまったことにも気づかず、意気揚々とスウェーデン行きの飛行機に乗るトニー。ストックホルム空港に到着すると、トニーはホルガ村を訪れる一員の内、動物＆植物研究家の一人として迎えられるのだったが、その場はなんとなく上手く誤魔化すことに成功した！そこにはトニーのほかに地元ガイド、ホルガ村の謎を探るジャーナリスト、その助手、そして高齢者が少ないホルガ村の実態を研究をするべくやってきた、アシンメトリーの眼鏡をかけた大学教授とお付きのTVディレクターが待機してたのだった。

ホルガ村を訪れた訪問団一行。以前ホルガ村を訪れた大学生グループが失踪していた事はわかっていたが、90年に一度の「ミッドサマー」にあたり、村人から暖かいもてなしを受けたことによって緊張感が徐々に緩んでゆく。しかし訪問団一行は一人一人と姿を消してゆくのだった…。

そんな中九死に一生の展開を持ち前の運で次々かわしてゆくトニーだったが、ある日ジャーナリストの助手が秘密裏に村を離れてゆく様子を発見する。彼を追跡した結果、そこには壁一面に銃器が飾られた地下室が！実はその男はホルガ村に妹を連れ去られた実の兄だったのである！同じくホルガ村とトラブルになっていた地元住民のミリタリーマニアの力を借り、明日ホルガ村を銃器で焼き討ちにする計画が立ちあがっていたのである。銃で脅され、いやいやホルガ村破壊計画の一員になるトニーだったが…。

娘の将来を考え、ホルガ村から脱出しようと試みるダニー。山盛りの銃器を乗せたピックアップトラックで夜道を走るホルガ村破壊チームとトニー。粉々になったアシンメトリーの眼鏡。そしてトニーが持参したハチミツによって手懐けられた巨大ヒグマ一家…物語は壮大なクライマックスに向かって加速してくのだった…。

監督アリ・アスターも出演予定の俳優も多忙のため、現在この企画は進行中のものと思われる。続編でローワン・アトキンソンがホルガ村をメチャメチャにかき回す姿に期待したい。

引き続きキャワグッチ探検隊は失われた企画書を世界中で探していくことになる。読者の皆さんにも未発見の情報があれば是非キャワグッチ探検隊まで知らせてほしい！

今度こそは近いうちに会おう！ではさらばだ！

※この文章は一から十まで全てフィクションです。しかしこのフィクションを現実にするのはあなたかもしれない。