【ムビトイ万博2025】日本で公開か配信してほしいクリスマス・ホラー映画パビリオン
今年の12月にクリスマス・ホラー映画のレビューを100本載せた『Christmas Ho Ho Horror Movies 100』(仮題)っていうZINEを出そうと準備してるので日本で公開されてないけど面白いから公開か配信してほしいクリスマス・ホラー映画のコーナーをそのZINEに載せようと思ったんですけど、そのレビューは100本の中に入ってるから屋上屋を架す感じになって、じゃあせっかくだからこっちに載せちゃうか、ということでこの記事。といっても数は多くなく、理由は面白いクリスマス・ホラーはもう大抵日本で公開なりソフト化なりされてるから。身も蓋もないですね。
最初に紹介したいのは2021年公開の『The Retaliators』。ジャンル的にはゴア・バイオレンスとかになるのかなぁ。一種のゾンビものでもあるわけですが、まぁそこらへんは見てもらえればどうして「一種の」とゴニョゴニョしているのかわかってもらえるかと思います。この映画、構成が凝っていて面白い。暴漢によって娘を失った牧師が非暴力の信念と酷薄な現実の板挟みで葛藤しながら真実に近づいていくみたいなのが大筋ですけれども、バラバラの物語の断片がパズルのようにハマっていって「なるほど!」と膝を打ったところで血で血を洗うスプラッター祭りに突入。そのクライマックスがサイコーに気持ちいい。バイオレンス映画としてもゾンビ映画としてもミステリー映画としても面白くラストもスカッとキマって、血と暴力に抵抗さえなければかなりオススメの映画です。
ちょっと古いが今からでも遅くないのでぜひとも…と願っているのが『Jack Frost 2: Revenge of the Mutant Killer Snowman』。2000年の映画ですが、タイトルでわかる人はわかるかもしれません、これはかつて日本でもVHSがリリースされた『キラー・スノーマン』の続編。殺人鬼の魂が宿った雪だるまと町の人々の死闘をパロディ満載で描いた『キラー・スノーマン』はクリスマス・ホラーの傑作だと思うのですが、残念ながら日本では未だDVD化されておらず、そしてその続編に至ってはそもそも国内でリリースされていないのでした。しかし、この続編、悪ふざけ感とクリスマスの祝祭感は前作よりも上。チープになったところも多々あるものの、今度は殺人雪だるまが雪玉になって襲ってくるので、最終的にキャストみんなで雪合戦というバカバカしくも微笑ましい光景にハッピーになれます。それにこの殺人雪玉がカワイイ!手作り感満載のぬいぐるみ殺人雪玉軍団がスタッフの手で雑に動かされているのには笑ってしまいますなぁ。どうでしょう、昨今の日本の劇場は旧作リバイバル・ブーム、『キラー・スノーマン』とこの続編『Jack Frost 2: Revenge of the Mutant Killer Snowman』を一緒に4Kリマスタリングして劇場で流してみては・・・?
さてお次は『Bikini Bloodbath Christmas』。先に書いておきますが、個人的には日本に入ってきて欲しいと願っているものの、この映画が日本に入ってくることは100%ないと思います。なぜならば・・・あまりにも下らなく、志が低いから!それもそのはずこの映画、『Bikini Bloodbath』シリーズの一本。タイトルで察してくれ感もありますが、これはビキニ時々おっぱいポロンのおねぇさんたちが殺人鬼とか怪物とかと戦うという底辺お色気ホラーコメディのシリーズでございます。もう見ているだけでみるみる頭が悪くなっていく。だって出てくるギャグときたらお団子みたいなおじさん二人がぬるぬる相撲をするとかブリブリブリリとすごい音を立ててお風呂の中でウンチを漏らすとかそんなのばかり。小学生を超えた小学生ギャグとそこそこキレイなおねぇさんたちのオッパイとあと技術レベル最低の殺人シーンのみで構成されているこんな映画をクリスマスに一人で見ようものなら死にたくなると思います。だがそれがいい・・・!いや、ぜんぜんよくない・・・!よくないが、一度見たら忘れられないクリスマス映画であることは間違いない・・・。
さて最後はこの映画、『Hallucinations』です。1986年に当時高校生の監督の実家で撮られたホームビデオ撮影の手作りサイケデリック・ホラー・・・と書けばそんなものいったい誰が見たがるのかと思いますが、実はこの監督というのが今をときめく(?)Z級サメ映画の帝王マーク・ポロニア。クリスマスの日にお母さんが夜勤だったので家に残された三兄弟が狂って幻覚を見るようになるというストーリーはあまりにも適当ですが、チープながらアイデア満載の手作り特撮が楽しく、あのポロニア監督も高校生時代にはこんなに創意工夫のある楽しい映画を作っていたのかとZ級サメ映画ファンなら驚かれるんじゃないでしょうか。
この当時は兄のジョン・ポロニアが存命で、これはポロニア兄弟の2作目の監督作。二人は以後数々のB級映画を製作しアメリカB級ジャンル映画界で地歩を固めていきますが、惜しくも2008年にジョンが他界。残されたマークは一人で映画を製作するようになり、いつの間にか今のZ級スタイルを獲得していたのでした。そんなことを考えながら見るとちょっとしんみりできる映画かもしれません。
ほか、日本で公開か配信してほしいクリスマス・ホラーといえばアメリカでは既にクリスマス・ホラーの新定番となっている『A Christmas Horror Story』も外せないのですが、実は私自身まだこの映画を見ていないので詳しいことは言えず。ただ、オムニバス・ホラーとしての完成度は高いようで、IMDbでの平均点数は5.8(10点満点)。ネタ系のクリスマス・ホラーではなくシリアスなクリスマス・ホラーのオムニバスらしい。こちらは2015年公開ともう10年前の映画なのですが、同種のクリスマス・ホラー・オムニバスである2018年の『All the Creatures Were Stirring』は去年冬に『サイレント・スクリームズ』の邦題で配信が始まったので、『A Christmas Horror Story』もそのうち配信されるかもしれません。
以上、日本で公開か配信してほしいクリスマス・ホラー映画パビリオンでした。それではみなさん良いクリスマスを!(早い)





