【TBR新作案内】2026年6月5日リリース『キラー・スノーマン ~悪魔の雪だるま~』
連続殺人鬼ジャック・フロスト。死んだと思われた奴だったが交通事故がきっかけで雪だるまに憑依、自分を逮捕した保安官に復讐を誓いクリスマスに沸き立つ平和な田舎町を恐怖のどん底に陥れるのだった・・・!クリスマスがテーマのホラーという点で『悪魔のサンタクロース 惨殺の斧』、殺人鬼の魂が別の物に憑依するという点では『チャイルド・プレイ』を思い起こす今作の監督と脚本を手掛けたのは、意外にも2000年代の傑作サスペンス『アイデンティティー』や『Re:プレイ』の脚本を務めたマイケル・クーニー。
当初は『ダイ・ハード2』や『クリフハンガー』のレニー・ハーリン監督で田舎町から大都市へと舞台を移す2500万ドルから3000万ドルという莫大な予算のシリアスなホラー作品になる予定だったものの、様々な事情で大幅な予算削減となり結果50万ドルという低予算且つコメディホラーとして作られた今作は、深刻な冬の干ばつの時期を迎えていたカリフォルニア州フォーンスキンで撮影したことで発泡スチロールと綿を雪代わりに使用したというエピソードに加え、劇中のアクションシーンの多くがオフスクリーンという点からその低予算ぶりが伺えるうえに後にクーニーが手掛ける前述の作品群で感じられる巧妙な仕掛けこそあまり散見されないものの、クリスマスツリーに巻きつけられればつららが頭とドアを貫通、そりで吹き飛ばされる首等設定に合った多彩な殺人パターンを用意。

また、メインキャラが揃ってドライヤーを構えて雪だるまを攻撃する様は無駄にスタイリッシュなら、雪だるまが変形して「ピカソみたいになっちまった!」とボヤけば保安官が「絶対に殺す」と言う雪だるまのダミ声を真似して「それはこっちのセリフだ」と言い返して余裕を見せつける雪だるまと保安官のやりとりはなかなかユーモラスで、攻撃的な言動や行動に対してほぼ同時期に作られたマイケル・キートン主演の『ジャック・フロスト/パパは雪だるま』に相通じる可愛らしい雪だるまのビジュアルというギャップも今作の大きな魅力の一つ。
保安官役を演じるのは『ゾンゲリア』、『L.A.大捜査線 狼たちの街』のクリストファー・オールポート(皮肉なことに雪崩事故に巻き込まれ2008年に死去)で、殺人鬼ジャック・フロスト役は『ジャーヘッド』、『スター・トレック:エンタープライズ』のスコット・マクドナルド。また、今作の数年後『アメリカン・パイ』シリーズや『最終絶叫計画』でブレイクするシャノン・エリザベスも脇役ながら出演。捨て難い魅力に溢れたB級コメディホラーの一作。
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