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たまに面白い映倫

【たまに面白い映倫】第1報

〈このコーナーはたまに面白い映倫の年齢区分指定理由や文章表現などを紹介するコーナーです〉

映画倫理機構、通称映倫といえば映画好きからも映画制作者からも目の上のたんこぶのように思われている組織。だがしかし、そんな映倫も年齢区分の指定理由一覧を読んでいると「そんな理由!?」とか「真面目に何をアホなことを!」というものに出くわすことがある。目の上のたんこぶをたんこぶのままにしておくだけでは芸がない、どうせなんだからたんこぶを楽しんでしまおう。

まず紹介したいのは映倫番号123385、2022年3月24日に審査されたこちらの作品。

『すごくエッチなどっきりカメラMAX!!』

セクシー美女があなたにエッチなどっきりを仕掛けます! バラエティ。全篇にわたってエッチないたずらが描かれているが、親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます。(※DVD、配信ほか二次市場向け作品)(1時間5分)

https://www.eirin.jp/list/

「エロティックな描写が」とか「性的ないたずらが」ではなく「全篇にわたってエッチないたずらが描かれているが」。バカバカしいタイトルに引きずられたのか指定理由までちょっとバカっぽくなってしまった。もしかして審査担当者のお気に入りなのだろうか? それにしても定型文とはいえ「親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます」とか絶対ウソだろう。どんな指導をしろと言うんだ。「このエッチなイタズラはあくまでもイタズラで…」セクハラ親父の弁解みたいになってしまった!

映倫は数年前からツイッターでも審査作品の発信を始めた。

普段はこんな風に淡々と審査済み作品の速報を発信しているだけだが、つい先日少し珍しい展開が。

劇場に対して公開指導。どうやら元ツイートにある「直接的でない実験的な性描写」の文言が映倫アカウント担当者の何かに引っかかったようで、「直接的・間接的な性的台詞が多用されており」と指定理由を引用リツイートで告げる展開になったようだ。R指定の映画ならまだしもPG指定の映画でそこまで神経を尖らせなくても。それとも思わず警告してしまうほどのエッチな「性的台詞」が出てくるのだろうか…逆にどんな映画なのか興味が湧くので、劇場に喧嘩を売っているようだが結果的には良い宣伝になったのかもしれない。今後は映倫のツイッターバトルにも注目だ。

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