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博多ゾンビ紀行

【博多ゾンビ紀行】第6回 人間を一切信用しないゾンビ映画『YUMMY/ヤミー』

どうもこんにちは、ハカタです

僕の中でゾンビ映画というものは基本的に気楽に観れるエンタメという立ち位置なのだが、それでもたまに思いの外ハイカロリーでキツい作品に当たることがある。その一例がこの『YUMMY/ヤミー』だ!

これがどういう映画かと言うと、乳房“縮小”手術のために美容整形外科に来た主人公たち、しかしそこではアンチエイジングのための怪しい研究が行われており、そんな怪病院で何も起きないはずもなく、とんでもないことに・・・というストーリーのゾンビ映画だ。

まずこのゾンビ映画、ゴア描写に手加減がないのが良い。上半身だけゾンビなんてのが出てくるのが一種のバケモンとして面白い描写だ(当然内臓はデロンデロン)
それでいてただグロいだけじゃなく、『ホステル』のような“痛み”を感じさせる嫌〜な描写も結構あるのが特徴的。(指を切るシーンが・・・キツい!


そして整形外科医院というシチュエーションを活かした展開も多いのが良い。 
脂肪吸引手術で吸引された脂肪がブチ撒かれるシーンとか・・・バーニングチンポとか・・・(?)


そしてさらにキツイのが人間描写、そもそも主人公がセクハラに悩んで手術を受けようとする話なのでもちろんそういった描写も多いし、その上職員が「中絶したばっかの女は簡単にヤれる」とか言ったり、NTR描写もあったり地味に精神を削る要素が頻出。
オチも含め「この監督、絶対に人間というものを信用してねえ!」と言える内容だったね。


そんな内容ながら全体的に重苦しさがなく、もの凄く勢いが良いため一気に観れてしまうのが素晴らしい!

ところで、ロメロが大量消費社会をゾンビを通して皮肉ったのとすれば、この映画はゾンビを通して美容整形業界とその周りの人間を皮肉った映画だと言えるのでは無いだろうか・・・
人間の身体を弄る美容整形やアンチエイジングなどというある意味人間の理に反するような冒涜的な行為を、これまた人間の理に反する身体の極端な変容であるゾンビと繋ぎ合わせ、さらには美容整形を要請する社会や周辺の人間すらも悪意満点で描いた映画、それがこのYUMMYなのだ。
そう考えるとゾンビと美容整形業界、これはまさにアンパンと牛乳のような相性の良さだ!

そういう訳で『YUMMY/ヤミー』は嫌な気持ちになりたいあなたにオススメしたい、そんなゾンビ映画だ!

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