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たまに面白い映倫

【たまに面白い映倫】第8報

〈このコーナーはたまに面白い映倫の年齢区分指定理由や文章表現などを紹介するコーナーです〉

映倫の審査済みリストになかなかの話題作が妙な理由で年齢指定を食らっているのを見かけたので今日はそれを紹介したい。まずはR15指定を食らったこちら。

MEN 同じ顔の男たち

夫を亡くし、心に深い傷を負ったハーパーは、イギリスの田舎でしばらくの間 静養しようと決め、素敵な邸宅で過ごすことになった。ホラー。刺激の強い肉体変形および肉体損壊の描写がみられ、標記区分に指定します。(1時間40分)

https://www.eirin.jp/

古くは『ザ・ビーチ』や『28日後…』の脚本家として、最近は『エクス・マキナ』などの尖ったSF映画の監督として知られるアレックス・ガーランドの最新作がこの映画なのだが、肉体損壊はまだしも肉体変形が指定理由に入っているのはなかなか珍しい、指定をするほどの変形ならそれはもう損壊扱いでいいのでは?と思うのだが、なにか映倫審査員のこだわりがあるのだろうか。ちなみに最近の映画で肉体が大きく変形した映画といえばM・ナイト・シャマラン監督の『オールド』があったが、検索してみたところこちらはとくに年齢指定なし。R15指定になった肉体変形殺人の登場する『サスペリア』(2018)は「刺激の強い肉体損壊、殺傷・出血、ヌードの描写」が指定理由として記載されており、こちらにも肉体変形の文字はない。ということはそれ以上のものすごい肉体変形なのだろうか。肉体損壊との合わせ技だとしても『オールド』『サスペリア』を超える肉体変形が見られる可能性があるとなれば、なんだか怖い物見たさで期待が高まってしまう。

バルド 偽りの記録と一握りの真実

LAから故郷に戻ったメキシコのジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画製作者シルベリオ・ガマは、自らの内面や家族との関係、自分の過去と向き合いながら、生きる意味を見つけていく。ヒューマンドラマ。極めて刺激の強い女性器並びに性行為中の女性ヘアの描写がみられ、標記区分に指定します。(2時間39分)

https://www.eirin.jp/

そしてこちらは見事R18を獲得したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥのNetflix映画。日本では一部劇場でも公開されているので映倫を通しているわけだが、そんなことよりもなによりも「極めて刺激の強い女性器」のワードに目が釘付け。「女性器の描写が見られ」だけでもあぁそれならR18になるよねと充分納得できると思うが、わざわざ極めて刺激の強い女性器と書いてしまう映倫審査員の目はいったいどんな女性器を捉えたのだろうか。『キラー・プッシー』とか『シュラム 死の快楽』といった映画には人食い女性器が登場するがそういう女性器出るの?普通の女性器が画面に映るぐらいではさすがに極めて刺激の強い女性器とは呼ばないだろうし。こちらも映倫の妙な文章によって内容が気になって仕方が無くなってしまった映画である。

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ゆるふわ映画感想ブログ映画にわか管理人。好きな恐竜はジュラシックパークでデブを殺した毒のやつ。Blueskyアカウント:@niwaka-movie.com