【キャワグッチ企画書探検隊】第6回 時を超えたクリスマスの奇跡⁉ 『(You’re NOT) HOME ALONE』の企画書を遂に入手だ‼
街中でイルミネーションが輝き出す今日この頃。キャワグッチ探検隊員の一人は寒さに震えながら夜の街を独り歩いていた。大きな繁華街を歩いていると、カップルが体を寄せ合いながら仲良く歩いてる様子が目に映る。きっとクリスマスには何か特別な予定を立てているに違いない。そう思うと、隊員の懐には冷たい風が忍び込んだ。
「何がクリスマスだ!クリスマスは日本の宗教行事じゃないだろ!」
そう独り言ちながら、隊員は夜の街に煌々と輝く自動販売機の前に立った。そこで隊員が買うのは温かい「おしるこドリンク」。和の甘味が隊員のささくれた心を温かく癒してくれる。隊員は小豆の最後の一粒まで飲み干そうと上を見上げたが、それは同時に涙が目からこぼれないようにするためだった。
「なんだか今日のおしるこはしょっぺえや…」
すると夜の街に空から雪が一粒、一粒と降ってきた。雪は天からの贈り物のように全ての上に降り積もる。ただよくよくその雪を見てみると、それは紙の破片!そしてそこには何か文字が書かれていた!隊員がその紙の破片をかき集めると、それはなんと未公開の企画書だったのだ!これこそがクリスマスの奇跡!紙の破片を繋ぎ合わせて、明らかになった企画書の内容はコレだ!
新企画・映画『(You’re NOT) HOME ALONE』
<企画のテーマ・訴求ポイント>
映画『ホーム・アローン』は1990年に公開され、クリスマスを舞台にした作品として世界中で大ヒットを飛ばしました。マコーレー・カルキン演じる少年ケビンが自宅に様々な仕掛けを張り巡らせ、大人の泥棒たちに一泡も二泡も吹かせる姿が実に痛快で、子どもも大人も楽しめる作品として今日まで多くの人々に親しまれています。マコーレー・カルキンが主役を務めたのは『2』まででしたが、主役を変えながら「ホーム・アローン」シリーズは現在まで6作製作されており、今でもクリスマスを代表するアクションコメディとして続編の製作が待ち望まれております。
本企画では「ホーム・アローン」作品にタイムスリップ要素を加えることによって、今までのシリーズ作品には無いような、少しシリアスな雰囲気を纏ったアクションコメディ作品を生み出す事を目指します。現在アメリカが抱える問題を作品に反映する事で、多くの観客に訴求するようなストーリーになっております。
<あらすじ with イメージキャスト>
主人公のケビン(ウィル・ポールター)はアフガニスタン紛争に前線の兵士として従軍していたが、戦場の悲惨さから帰国後PTSDを患っていた。精神的に不安定な状態になる事が多かったため、良い仕事にはありつけず、大きなショッピングモールの警備員のバイトをして身銭を稼いでいた。
ケビンが無気力な日々を過ごしていると、彼と同い年の元子役スターの女優、リリー(リリー・コリンズ)がオーバードーズで入院したというニュースが耳に入る。彼女は子役のトップスターだったが、子どもの時に自宅に押し入った犯人に誘拐され、更に愛犬を殺されてしまったという事で心に大きな傷を負ってしまい、その後芸能界のメインストリームからは離れていってしまっていた。ケビンは少年時代に彼女とすれ違った事があり、その時から彼女は憧れの存在だっただけに彼女のニュースには大きなショックを受けていた。
ある日のクリスマスに自暴自棄に陥ったケビンはオーバードーズで病院に運ばれる。意識を失った彼が目覚めると、彼は12歳の時の自分に戻っていた。彼は子どもの頃のリリーを救おうと彼女の自宅まで押しかける。最初は怪しまれていたケビンだったが、ケビンの突飛な話と大人の雰囲気にリリーは惹かれ、二人は少しずつ関係を深めていった。
ただケビンの両親にもリリーの両親にも話を信じてもらえなった二人は、ケビンの隣に家に住むジョンおじさん(シルベスター・スタローン)に助けを求める。それまでにあまり会話をする事は無かったが、ベトナム帰還兵のおじさんは彼らの話に親身に耳を傾け、彼らの手助けをすることを誓った。
ケビンとジョンおじさんによってリリーの自宅には様々なデストラップが仕掛けられる。犯人よりも体力に劣る彼らだったが、知恵と様々な仕掛けによって見事誘拐犯たちを撃退する事に成功する。しかし成功したのも束の間、ケビンは階段から足を踏み外し気を失ってしまう。彼が目を覚ますと、彼は現実世界の病室で横になっていた。ケビンはまた同じような生活を続けるが、リリーはドラッグ依存症を克服し、また俳優としての活動を再開していた。
ケビンがクリスマスに街中を歩いていると、友人たちと仲良く歩いているリリーの姿を目にする。置かれている境遇の違いにそばを通り過ぎようとするケビンだったが、思い直し振り返りざまに一緒に過ごしていた時の合言葉をリリーに投げかける。その言葉に気づいたリリーはケビンの姿を認め、二人はクリスマスの夜に再開を果たすのであった。
訳:キャワグッチ企画書探検隊員、なっち
この企画書には何やら色々な映画作品の要素が入っているようではあるが、大人の「ホーム・アローン」として実に興味深いストーリーとなっている。本企画が実現する暁には、是非ともシルベスター・スタローンの出演を期待したい。
引き続きキャワグッチ探検隊は失われた企画書を世界中で探していくことになる。読者の皆さんにも未発見の情報があれば是非キャワグッチ探検隊まで知らせてほしい!
ではまた会う日まで!さらばだ!
※この文章は一から十まで全てフィクションです。しかしこのフィクションを現実にするのはあなたかもしれない。