【博多ゾンビ紀行】第11回 今観ないでいつ観る!?拳ゾンビ映画『ゾンビハンター2022』
どうもこんにちは、ハカタです
さて2022年もクソみたいな人生をブラブラやってたらいつの間にか10月になってしまった。
まあそれは良い(あんまり良くはない)。そんな僕がいつもの通りこんなところプラプラしていいほど暇のある身分ではないという現実から目を逸らしながらTSUTAYAのホラー映画コーナーをプラプラしていたところ、一際大きな輝きを感じるタイトルの映画を見つけた・・・
それがこの『ゾンビハンター2022』(原題:experiment 7)である
このタイトルを観た瞬間に2022・・・2022!?となった。調べるとどうやら13年前に製作され、12年前にレンタル開始された映画らしく、それがレンタル不況な今まで生き残りそして発見に至るとはなんたる奇跡的な偶然!
もし2021年やあるいは2023年にこのタイトルを観ていたら全く輝いて見えなかっただろう・・・しかし僕は2022年にこのタイトルを見た!これは今観ないでいつ観る!?(冷静に考えるとそこまで奇跡的でもない気もするけどそこら辺はまあ考えないことにする。
この映画がどういう映画かというと、2012年にゾンビにより世界が壊滅的な被害を受けてから10年後・・・人類は滅んだかに見えたが死に絶えてはいなかった!ある男が汚染された水を真水にするための研究をおこなっている最中、2人のクソ強い男と巨乳に出会い、手を組み世界を救うために立ち上がる!という映画
ゾンビが発生し崩壊した世界を救う研究のための戦いを描くアクション…と言うとよくある感じに思える、しかし今作が特殊なのは登場人物がやたらと拳で戦うということだ。
銃を持ってるのに拳で戦う、ゾンビに銃を向けるよりまず蹴る、銃を撃つより鈍器として使うシーンの方が多いかもしれない。その様はあまりにもブルータル
まあそれは全然いいんだけど、なぜかこの映画ゾンビも拳で闘うんだよ
ゾンビだから人間を噛めば一発で終わるのにまず拳で仕留めにかかる。ゾンビが人間の銃を巧みに奪い、その隙をついて首でも噛めば感染して死ぬが、そうせずタクティカルな拳で仕留めにかかる。相手の拳をスマートに防いで、そこで噛み付けば相手は勝手に苦しんで死ぬがやっぱり噛まずに精一杯力を込めた拳で仕留めにかかる。賢いんだか賢くないんだか分からん!
基本的にアクションシーンのために話が進む映画なので、登場人物にアクションさせるためにめちゃくちゃ強引に展開するし、頻繁に(こいつらめっちゃ暴れてるけどなんで戦ってるんだっけ?)となる。
そしてアクションシーンが終わった後に(あ、そうだデブと巨乳がイチャついてるのを見た研究者が「何イチャついてんだ!こっちは真剣に研究してんのに!」とスネて出ていったのを探しに行ってたんだった)と思い出したりする。どんなストーリーだ!
そしてそのアクションシーンをつなぐいかにもB級らしい間の抜けた会話・・・
おっぱいを見たとか見てないとか見せたとか見逃したとかいうやりとりを見れば(なんなんだよこの映画は!)となること必至。
でもその拳アクションシーンは割と見応えあって最後まで割と見れる作品となっている。拳ゾンビは変だけどやはり他にない面白さだし、ゾンビと人間の拳の応酬はゴアとはまた違った凄惨さがある。そんなこんなでまあオーケーな映画だと言えるだろう。唐突なラストも味がある。
とにかく後3ヶ月、2022年が終わってしまう前に観ることをオススメしたい。2022年、今作中ではゾンビウイルスが蔓延りステイホームだが、現実ではコロナウイルスが猛威を振るってステイホーム・・・そんな謎に予言的になってしまった面白さは2022年の今観てこそ価値があるというものだ。
さて、いかがだっただろうか・・・?
ここで思ったのだが人間というものは人生で11本もゾンビ映画を見ないが普通なのかもしれない。2022年もそろそろ終わりに近づいているが僕はこんなことをしていていいのだろうか?それはこういったゾンビ映画を見るときに常に付き纏う感情だ。
しかしだからこそ見る必要性があるのかもしれない。だから今日も秋風に打たれつつTSUTAYAとかをプラプラする、厳しい現実から目を逸らしながら・・・