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ウチだって社会派だぜ!!

【放言映画紹介 ウチだって社会派だぜ!!】第15回 自民党政治資金パーティー×絶対に食べたい映画メシ考えてみた。

 昨年末に明らかになった自民党の政治資金パーティ問題だが、岸田総理による派閥解散という事態にまで発展した。・・・が、問題はそれで終わりではない。

 開き直った裏金議員たちは「選挙資金に使用しているので納税するつもりはない」と国会でふざけた答弁を繰り返し、X(旧ツイッター)では不満の声が噴出している。

 しか、しウチの関心を惹いたのは姑息な小遣い稼ぎよりも資金パーティーの出された食事の内容である。

 立食形式で提供されるらしいが、メニューを調べてみると「炭水化物ばかり」との記事がヒットする。おそらく、焼きそば・唐揚げ・チャーハンなどであろう・・・大学生の飲み会かっ!

 自民党なんて老人の集まりだろうに、唐揚げを見てはしゃぐ年でもあるまい。もちろんチケット代を売りさばいて利益を出すのが目的なので、ギリギリまで原価を抑えたメニューになるのだろう。

 そこで今回は貧しい自民党の食生活を正すため、数々の映画に出てくる料理から最高のコースメニューを考えてみました。今こそ国民からの提言を聞き入れ、美しい国に生まれ変わるんだ!


前菜
『やさいのようせい N.Y.SALD』(2009)より・・・野菜のようせい


 2007~2008年にNHKで放送されたTVアニメ『やさいのようせい』と、それを元にした映画『やさいのようせい N.Y.SALD』覚えている方はいらっしゃるだろうか。

 キッチンに棲みついたレタス、玉ねぎ、キャベツなど可愛い野菜の妖精ちゃんたちが出てくる癒しアニメなのだが、この妖精たちが食べちゃいたいくらい可愛すぎる。かの堀江貴文は「野菜は美味しいから食べるの!」という名言を残したが、あえて言う。野菜は可愛いから食べるの!

スープ
『バベットの晩餐会』(1987)より・・・ウミガメのスープ


 ぶっちゃけ全料理『バベットの晩餐会』からで良くね?という感じもあるが、それではあまりにもつまらないので禁止カード、デッキに『バベットの晩餐会』を入れていいのは一枚だけという縛りにしております。 

 ウミガメのスープというと、食べた人が突然自殺するという奇妙な話で有名だが、実際ウミガメのスープってどんな味がするんだろう。ふかひれスープに似ているのか?めっちゃ気になる。

続いては映画では手薄な魚料理!

『地獄の黙示録』(1980)より・・・エビの盛り合わせ

 映画の序盤、司令部に呼び出されたウィラード大尉に差し出される一品である。
 軍の偉いおっさんが「このエビを平らげたら君の勇気は証明される」と言うのだが、地獄巡りの入口に立ったウィラードにとってはそれどころではない。どんな料理も時と場合によって美味しくもなるしまずくもなる・・・という食事の本質を突いた場面ではないかっ!?

 しかしこのセリフ、自民党の爺さんが資金パーティで言ってそう。実際食わされるのはエビではなく、余った焼きそばの紅しょうがだと思いますが・・・。

肉料理
『グッドフェローズ』(1990)より・・・ミートボールのトマト煮込み


 刑務所のギャング達が作る優雅な一品である。やはりお肉とトマトの魅力には逆らえない!

 ちなみにスコセッシは『イタリアン・アメリカン』(1974)という自分の一家についての短編ドキュメンタリーを製作しているのだが、エンドロールにスコセッシ・ママ直伝のトマトソースのレシピが出てくるので気になる方は必見。ケチャップを使わないところにイタリア系の意地が見える。

  ところでトマトソース・ミートボールとくれば・・・足りないのはスパゲッティだろう。『ゴッドファーザー』(1972)『カリオストロの城』(1979)や『わんわん物語』(1955)など、数々の作品の中で大活躍しているが、細長い麺の上に乗った球形の肉という特徴的な形状が画面映えするからだろうか?

肉料理に並ぶ激戦区、デザート部門!

『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)より・・・コーティザン・オ・ショコラ

 カラフルなシュークリームの三連タワーである。乙女の夢を具現化したかのようなファンシーなお菓子だが、「コーティザン」とは高級娼婦を意味する言葉なので、つまり娼婦風チョコ。見た目と名前のギャップが謎だが、可愛すぎる・あざとすぎるということだろだろうか?

 ちなみにイギリスでは女王の好物だったという事で知られるビクトリアケーキというお菓子がある。こちらはケーキといえど質実剛健、小麦粉と砂糖でできた巨大な練り物といった風情である。娼婦風と女王風を比べるとちょっと面白い。

最後にドリンクとお茶請けのお菓子である。

『コーヒー&シガレッツ』(2003)より・・・コーヒー
『ルトガー・ハウアー/危険な愛』(1973)より・・・ターキシュデライト

 ターキッシュデライト・・・ポール・バーホーベンの怪作『危険な愛』のラストで主人公が病床のヒロインに与える謎のお菓子である。

 Turkish delight(トルコの歓び)なるエキゾチックな響き、日本では中々手に入らないことから妄想が膨らむが、wikiを見ると「日本のゆべしに似ている」とある。いやゆべしって何?あべし?ひでぶ?説明のようで全く説明になっていなくてちょっとウケる。

 ちなみに『コーヒー&シガレッツ』の方だが、喫煙者がコーヒー飲むと口臭がとんでもないことになるらしい。映画に憧れて両方喫しないこと。


せっかくなので、絶対に食べたくない映画コース料理の方も考えてみました。

食前酒
『フォーリング・ダウン』(1993)より・・・85セントのぼったくりコーラ

 マイケル・ダグラスがキレたきっかけ。ちなみに2016年のデータによると、コカ・コーラ1缶で1.6ドルなのであの映画の2倍くらいキレないといけない。

前菜
『レミーのおいしいレストラン』(2007)より・・・ラタトゥイユ

 ネズミがつくってるのは嫌だ

魚料理
『ファインディング・ニモ』(2003)より・・・カクレクマノミの親子 

 もはや料理ではないが、おそらく映画史の中で一番有名な魚ということで選出。この固い絆で結ばれた親子を食べるくらいなら、もはや自分が死んだ方がマシだろう。でも声が室井滋のウザい相棒の方(ドリー)だったら罪悪感なくモリモリ食えるかも。

肉料理
『ミミズバーガー』(1975)より・・・ミミズバーガー

 「最低映画館」の紹介文で有名な本作。本当に気持ち悪いので、あまり説明したくない。絶対に食べたくない。

デザート
『ソドムの市』(1976)より・・・人糞

 実際はオレンジ入りの高級チョコレートで普通に旨かったらしいが、食べたくないものは食べたくない。


恒例お絵かきコーナーですが、残念ながら上記の理由で一時休止です。
人差し指で頑張って描いた裏金ジジイ

  以上である。今回発覚した議員の皆様方におかれましては、是非絶対に食べたくないコースの方を「禊」として食して頂きたいです。そしたら根性に免じて、許す!(許さない)

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ゲームって映画よりも面白れぇな~